「入荷検収データ」のご紹介
当社は「ロジスティクスEDI」の提供を通じて、化粧品日用品業界の物流業務の効率化・標準化を推進しています。
今年11月、データ種の第2弾として「入荷検収データ」をリリースする予定です。
同データの活用法や、導入によるメリットを詳しくご紹介します。
物流業務の効率化、働き方改革を後押しするロジスティクスEDI
近年、人手不足や物流コストの増大、温室効果ガス削減目標などを背景に、物流業務を効率化する必要性が強調されるようになりました。また、2024年4月からはドライバーの時間外労働に年間960時間の上限が設けられるなど、働き方改革も求められています。
当社は化粧品日用品業界の物流業務を効率化する一助となるべく、「ロジスティクスEDI」の整備を進めています。ロジスティクスEDIは、物流に関する各種データをメーカー・卸売業間で交換することによって、積載の最適化やトラック待機時間の削減、伝票のペーパーレス化などを図り、輸配送事業者も含めて業界全体の業務改善を目指すものです。
これまでの経緯として、2020年2月にその全体像を示す「ロジスティクスEDI概要書」を公表し、2021年1月には各社のシステム環境に合わせた「運用想定」「導入ステップ案」を追加した概要書のVer.2.0公表しました。この概要書の中で、交換されるデータ種の定義などを行っています。
データ種の第2弾 「入荷検収データ」を新たにリリース
データ種の第1弾として、2020年8月に「出荷予定データ」をリリースしました。これは、メーカーから卸売業へ商品を届ける際に、トラックの台数や到着予定日時、欠品の有無などを事前に知らせることで、荷卸しや検品などの作業をスムーズにするものです。
そして今年11月、データ種の第2弾として「入荷検収データ」をリリースします。
卸売業からメーカーへ検収結果を直接データ送信
入荷検収データは、入荷検品完了後に卸売業からメーカーへ検収結果を送信するものです。
メーカー側には、入荷検収データを受け取ることで、関連部門(特に物流管理部門、営業部門)との共有が迅速化されるメリットがあります。
出荷予定データは、出荷が複数のトラックに分かれるとき、どのトラックにどの商品が積まれているかを車両単位でメーカーから通知することができます。この場合、入荷検収データも出荷予定データに対応するかたちで、卸売業が車両単位で検収結果を返すことができます。
入荷検収データで受領書を代替し保管や問い合わせの手間を削減
入荷検収データを導入するメリットの一つは、ペーパーレス化です。
従来の入荷では、卸売業の印を押した受領書をドライバーが持ち帰って、物流業者の拠点で保管するケースが多く見られます。メーカーは手元に受領書がないため、監査などで必要になると、輸配送業者に問い合わせて取り寄せなくてはなりません。受領書は法律で原則7年間の保存が義務づけられているため、企業によってはかなりの量の受領書を保管することになります。
入荷検収データは受領書に代わるものであり、メーカーが直接確認でき、保管や問い合わせの手間を省くことができます。
ペーパーレス化を後押し 業界全体のコスト削減や標準化を促進
当社はこれまでも、基幹EDIで仕入伝票に代わる仕入データを提供し、ロジスティクスEDIで納品案内書に代わる出荷予定データを提供するなど、ペーパーレス化を後押ししてきました。
前回※のこのコーナーでも少し触れましたが、これまで使用されてきた「業際統一伝票」は複写式のためコストが高く、また専用のプリンターで印字する必要があります。一方、業際統一伝票の代わりに各企業が独自に使用しているA4普通紙などの伝票は、フォーマットが不統一になっているのが現状です。
業界全体でペーパーレス化を進めていくことで、こうした課題に対応することができます。出荷予定データとあわせて、入荷検収データの導入をぜひご検討ください。
※ もっと知りたい! ロジスティクスEDI Vol.3 「日用品における物流標準化ガイドライン」を取りまとめ
本誌 Vol.134(2022年4月発行・春号)
出荷予定データはすでにメーカー・卸売業間での運用が始まり、使用してのご感想やご意見をお寄せいただいています。ロジスティクスEDIは、今後もユーザー様からの声をもとに改良や機能追加を行っていきます。
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