- 大阪会場
- 未来の店舗(1班)
- 未来の在庫管理(1班)
- 東京会場
- 未来の在庫管理(2班)
- 未来の店舗(2班)
抄 録
「流通の次世代を語る会」のご報告
未来の店舗(1班)
山見 宏史 氏
株式会社PALTAC
生活者が自ら情報発信受け取るメリットを最大化
現在のPOSやID-POSから得られるのは一般的・平均的な情報であるため、個々の生活者ニーズをつかみきれておらず、商品や情報を、必要としている人に必要なタイミングで届けられていない。しかし未来には、生活者の趣味・嗜好・過去に購入した商品への満足度や再購入意向などの「生活者情報」がデータベース化され、自らが選んだ流通関係者にのみ公開される。流通関係者はデータベースから得た情報をもとに、生活者一人ひとりにアジャストした商品、サービス、流通インフラをちょうどいい形で提供することができ、たとえば、本当に欲しい人だけに欲しいときに商品サンプルやクーポン、DMなどを届けることが可能になる。生活者は自ら情報を発信することで、受け取るメリットを最大化できる。
ライフステーションが一人ひとりに最適な商品・情報を提供
未来の店舗は自動レジ、自動補充システムなどがより進化して省人化が進み、それらのシステムと生活者情報がリンクすることで、単にモノを買うだけでなく自分の生活に有益な情報を受け取れる「ライフステーション」になる。店舗は生活者にとって最も身近な社会インフラとなるだろう。
生活者情報を活用することで、メーカーはよりニーズに合ったブランドや商品の開発、ライフスタイル提案やマーケティングが可能になる。卸売業は商品開発などでメーカーと協業する一方、店舗に対してはエリアごとの生活者にアジャストしたカテゴリー提案などを行うことで、より充実した買物環境を実現する。
流通面ではオーダー・納品・在庫コントロールの精度向上により欲しい商品を欲しいときに欲しい場所で受け取れるようになり、生活者情報を分析することで個人に最適な受け取り場所・時間の提案が可能になる。
未来は、製配販すべてのプレイヤーにとって、生活者情報の活用抜きには考えられない時代になるだろう。