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VANVAN topics

新しい消費の特徴を捉える

「Z世代の買物意識と行動 2024」を読み解く

デジタル化の急速な進展や物価高などから消費環境が大きく変化しています。新しい消費の特徴を捉えるため、「Z世代の買物意識と行動 2024」では、15~29歳のいわゆるZ世代の男女3000人を対象に、その買物意識と行動を深掘りして調査しました(以下、「Web調査」)。また、「追加調査」として東京・原宿にある美容のテーマパーク「ティアランド」において、小中高生などの日用品・化粧品の利用について聞き取り調査を行いました。その結果から一部をご紹介します。


ー 私がご紹介します ー

顧 維維
マーケティング&
イノベーションユニット
チーフプランナー

商品選択の基準(スキンケア)
品質の良さや効果を最も重視

 「Web調査」では、高校生、大学生、社会人を想定し、年齢区分を15~17歳、18~22歳、23~29歳の3つに分けました。商品を購入する際の選択基準(スキンケア)は、全体で「品質が良い・効果を感じられる」が最も多く、次いで「コスパがよい」、「仲間やSNSで話題・はやっている」が続きました。
 一方、18歳以下が対象で、小中学生が多くを占める「追加調査」では、「色・香り・デザインなどが洗練されている」を重視している回答が60人中23人で最も多く、次いで「品質が良い・効果が感じられる」が17人という結果となり、より若い層では優先順位が異なることがうかがえます。



新商品情報を入手するSNS
若年層はTikTokが1位

 新商品を選ぶときに最も重視する情報は、「Web調査」では「SNSの広告・話題になっている情報」が全体で37.6%と最も多く、新商品情報を入手しているSNSのサイト・アプリは1位が「Instagram」45.2%、次いで「X」35.2%、「You Tube」31.8%の順でした。
 「追加調査」で新商品情報をどこで見聞きしているかを尋ねると、同様に「SNSの広告・話題になっている情報」が最多で60人中40人が挙げています。しかし、新商品情報を見るSNSは1位が「TikTok・TikTok Lite」36人、2位が「Instagram」35人、3位が「You Tube」32人でした。この年代はまだ自分のスマートフォンを持っていない人が多く、親のタブレットなどでこれらのSNSに上がっているショートムービーを見ている様子が浮かび上がってきます。



リアル店舗での購入場所
ドラッグストアが圧倒的に最多

 一般消費財の購入場所(化粧品)は、「Web調査」では「ドラッグストア」が48.1%と最も多く、特に女性は全年代で55%以上となっています。次いで、「ドン・キホーテなどのディスカウントストア」20.6%、「ハンズ、LOFT、PLAZA」15.6%でした。「追加調査」でも「ドラッグストア」が最も多く(44人)、次いで「ハンズ、LOFT、PLAZA」27人、「ドン・キホーテなどのディスカウントストア」25人の順でした。「Web調査」で15~17歳の利用率が高かった「100円ショップ」を挙げた人も多く(23人)、限られたお金(1カ月のお小遣いは「3000円未満」が32人で最多)をやりくりして買物をしている姿もうかがえます。
 店頭でのヒアリングでは、小学生でも自分が欲しいものを明確にしていることが分かりました。「Web調査」および「追加調査」ではファミリーユースとパーソナルユースの実態なども紹介していますので、ぜひご覧ください。



▶ 「Z世代の買物意識と行動 2024」(全129ページ)をダウンロードいただけます。
 https://www.planet-van.co.jp/shiru/research/gen_z.html

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