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意識調査 Fromプラネット

2017.12.21
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Vol.76 2017年 年末ランキングに関する意識調査

「Fromプラネット」が振り返る2017年の話題とヒットアイテム
~男性は「格安スマホ」、女性は「整理整頓」と「甘酒」にはまった年だった!?~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第76号として、2017年 年末ランキングに関する意識調査の結果をご紹介します。   バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

男性3位の「衆議院解散・総選挙」、女性では何位?

 2017年も残すところわずかです。今回は、2017年に気になった話題やニュース、買ってよかった商品や試してみたサービスについてアンケートを行い、「2017年 年末ランキング」としてまとめました。
 まず始めに聞いたのは「2017年に気になった話題やニュース」。結果は表1のとおりになりました。
 1位は「北朝鮮ミサイル開発」、2位は「トランプ大統領」、3位は「衆議院解散・総選挙」。上位3項目を国際情勢や政治の話題が占めました。食品や日用品の値上げが相次いだ年でしたが、5位には「宅配料金の値上げ」、8位に「郵便料金の値上げ」がランクイン。ネット通販などの利用者が増え、送料の値上げが気になる人が多かったのかもしれません。明るい話題としては、4位に将棋の連勝記録で注目された「藤井聡太さん」、10位に「眞子様ご婚約」、11位に赤ちゃんパンダの「シャンシャン」が。国際的にも国内的にも、先行きの気がかりな話題・ニュースのほうが目立つ年だったと言えそうです。
 男女別に見ると、男性と女性とでは、気になった話題やニュースにずいぶん違いがあることがわかります。男性の数値が女性より高く、その差が最も大きかったのが「衆議院解散・総選挙」(男女差15.5ポイント)、次いで「自動車の先端技術」(同10.3ポイント)でした。一方、女性の数値が男性を最も上回ったのは「眞子様ご婚約」(男女差16.8ポイント)、次いで「シャンシャン」(同13.5ポイント)、「浅田真央さん引退」(同10.8ポイント)の順でした。
 さらに、男女別順位のトップ10を見ていくと、男性は3位まで全体と変わりませんが、女性では3位に「藤井聡太さん」が浮上。一方で、全体と男性で3位の「衆議院解散・総選挙」は、女性ではなんと10位でした。また、男性では7位と9位に入っている「築地市場移転問題」「漁獲量の減少」は、女性ではトップ10圏外。男性と女性の関心事の違いがわかる興味深い結果となりました。


表1

「ヒアリ」よりも「ポテトチップス」が気になっていた20代女性

 今度は、性年代別の結果を紹介します。全体的に、年代が高いほうが数値も高く、低いと数値も低くなっていることがわかります。ほとんどの項目で、男女ともに70代以上の数値が最も高くなっていました。その中で、若年層のほうが中高年層よりも数値が高かったのが「ポテトチップス」「カール」「サークルK・サンクスがファミリーマートと経営統合」と、スナック菓子や日々足を運んでいるコンビニエンスストアなど身の回りの話題。中高年層に比べ、社会的な話題に関心が低いことがうかがえます。
 性年代別順位トップ3では、男性では全年代で「北朝鮮ミサイル開発」「トランプ大統領」「衆議院解散・総選挙」のいずれかが1位・2位に入っていました。これに対して、女性の20代では2位に「郵便料金値上げ」、30代では2位に「ヒアリ」、60代・70代以上では「藤井聡太さん」がトップに。さらに、20代では、3位に「ポテトチップス」がランクイン。20代女性にとって、「トランプ大統領」や「ヒアリ」よりも“ポテトチップスが食べられなくなる”ことのほうが重大な関心事だったと言えそうです。


表2

地域色くっきり! 北海道、東海がトップだったのは?

 さらに、同じ結果をエリア別に見てみました。すると、エリアによって関心度に大きな違いがあることがわかりました。「北朝鮮ミサイル開発」については、西日本に比べ、「北海道」「甲信越」「北陸」で高くなっていました。「ヒアリ」については発見場所が近かった「東海」「近畿」「中国」で高く、「漁獲量の減少」「ポテトチップス」についてはサンマの漁獲量、ジャガイモの収穫量の高い「北海道」で最も高くなっています。東日本で販売が休止となった「カール」は、東日本と西日本とでは関心度に温度差が見られました。「清宮幸太郎さん」はドラフトで地元球団が交渉権を獲得した「北海道」で、「浅田真央さん引退」「羽生結弦さん」についてはそれぞれの出身エリアで最も高い関心を集め、「サークルK・サンクスがファミリーマートと経営統合」「レゴランド・ジャパンオープン」については地元「東海」で断トツに高い数値。一方で、「築地市場移転問題」については、最も高いのは「関東」でしたが、「甲信越」「四国」「九州・沖縄」でも20%を超え、全国的な関心事となっていたことがうかがえます。


表3

男性のヒット1位は「格安スマホ」、女性の1位は男性では7位のアレ

 2017年にもいろいろな商品・サービスが話題となり、ブームを呼びました。今度は、2017年に買ったり使ったりしてみて「よかった商品・サービス」は何かを調べ、その中で最もよかったものを1つ選んでもらいました。すると、1位には「格安スマホ」、2位には「ふるさと納税」、3位には“断捨離”“終活”などで注目された「整理整頓」が入りました。4位には寿司ネタ以外の商品で話題を呼んだ「回転寿司」、5位に「甘酒」、6位には「映画『君の名は。』」が挙がっています。
 男女差に注目すると、男性と女性とではかなり人気に違いがあることがうかがえました。男性では1位が「格安スマホ」、2位「ふるさと納税」、3位に「回転寿司」が入り、4位に「ドライブレコーダー」、5位に「ハイブリッドカー・電気自動車」。男性はメカや技術に関心が高いのかもしれません。これに対して女性では、1位に「整理整頓」、2位に「甘酒」が。それぞれ男性では7位と9位の項目です。続く3位は「ふるさと納税」で、男性で1位の「格安スマホ」は、女性では4位でした。
 性年代別順位を見ると、さらに傾向の違いが見えてきます。男性の30代〜60代では「格安スマホ」と「ふるさと納税」のいずれかが1位と2位に入っていますが、70代以上では、「回転寿司」が1位、「整理整頓」が2位に。一方、女性では、30代・40代で「整理整頓」が1位、50代〜70代以上では「甘酒」が1位を獲得。また20代では、“インスタ映え”が流行語となった「インスタグラム」が「整理整頓」と同率3位に、30代では「フリマアプリ」が「整理整頓」と同率1位でした。女性の70代以上で、「筋トレ」が2位に挙がっているのも驚きです。


表4

経営者は「電子タバコ」、公務員は「iDeCo」を“やってよかった”

 職業別に見ると、「ふるさと納税」「ハイブリッドカー・電気自動車」「電子タバコ」については「会社役員・経営者」が最高値。エコや健康、社会問題に意識が高いのかもしれません。「整理整頓」については、「専業主婦(主夫)」「定年退職」「無職」で、他の職業に比べて高い傾向が見られました。また、「回転寿司」は「定年退職」「自由業」で、「甘酒」は「無職」「パート・アルバイト」「専業主婦(主夫)」で高くなっていました。「定年退職」には高齢層の男性が、「パート・アルバイト」や「専業主婦(主夫)」には女性が多いと考えられ、性年代別順位の結果、男性の70代以上で「回転寿司」が1位、女性の50代以上で「甘酒」が1位だったことにも通じる傾向と言えそうです。
 「個人型確定拠出年金」については、ほとんどの職業で0%近いのに、「公務員」だけが9.9%と1割近く。やはり公的年金だけでは頼りにならないのか…と考えさせられてしまう結果です。


「藤井聡太さん」「菌活」「インスタ」「ドローン」…あなたの2017年は?

【気になった話題、ニュース】
● 北朝鮮のミサイル。日本上空通過時の警報に対する避難行動に意味があるのか疑問に思った。(男性・60代)
● トランプ大統領が当選すると思っていた人は少なかったように思います。ネットやテレビなどで伝えられていることと、実際起こっていることの違いを強く感じ始めた一年でした。(男性・40代)
● 衆議院の解散から選挙、そして現在の政界に信頼も期待も感じられない現状に不安を感じる。(女性・70代以上)
● 将棋界に若手のホープ藤井聡太さんが誕生し、暗いニュースの中に明るい話題となりよかった。(男性・60代)
● シャンシャンがとにかくかわいくて、一般公開が楽しみです。(女性・40代)
【 “買ってよかった” “試してよかった” 商品・サービス】
● 格安スマホに買い換えて本当によかった。たいして使い勝手が変わらないのに値段が全然違う。(男性・40代)
● 今年は野菜が非常に高くて大変でしたが回転寿司は価格が安定していてうれしかったです。(男性・70代以上)
● 4Kテレビを買いましたが、画面が鮮明で、色彩が豊かで、うれしくなってしまいました。3年後の東京オリンピック・パラリンピックをテレビで観るのが楽しみです。(男性・70代以上)
● 健康診断の結果により、長年吸い続けた紙タバコを電子タバコに変えた。(男性・50代)
● 低糖質のスイーツやパン。ダイエット中でも食後の罪悪感が少ない…食べなければいいのですが。(女性・40代)
● 菌活を始めました。キムチやすぐきなど、漬物や甘酒で腸をきれいにしています。(女性・40代)
● 子どもが買ったハンドスピナー。気がついたら家族みんなが代わる代わる回していた。(女性・40代)
● 女性のみの筋トレに通ったこと。(女性・70代以上)
● 茶葉をひくミル。茶葉ごと飲んでしまうので、急須のように片付けがいらずに楽。(女性・60代)
● 断捨離。居住空間をきれいにするだけでなく心もキレイになった気がするので来年も続けたい。(女性・40代)
【今年初めて…】
● 大人のぬり絵を始めた。色を塗って、完成された絵にウットリ。時間を忘れて没頭している。(女性・60代)
● 今年になってから始めたインスタ。毎日の日記代わりにもなってとてもよいと思った。(女性・30代)
● 初めてのふるさと納税で、豚肉4キロいただいた。(男性・70代以上)
● 玩具のドローンを購入。個人で空撮ができることに感動しました。滝登り下りの映像はよかった。(男性・40代)
【マイブーム】
● メルカリがマイブームです。何年も進まなかった片付けがすいすい進むようになりました。(女性・40代)
● ハイカカオのチョコレートがマイブーム。サプリメントのように毎日食べてしまっています。(女性・50代)
● マイブームはFX。今年から数年勉強して、年金生活に入るときには、投資家デビューできるようになりたい。特に多く勝てなくても、ボケ防止のためにもなりそうだから。(女性・50代)

 最後に、2017年に気になった話題やニュース、買ってよかった商品や試してみたサービスなどについて自由回答で聞きました。「北朝鮮」「トランプ大統領」「ふるさと納税」「甘酒」「メルカリ」…2017年を表すたくさんのキーワードが見られました。個人的に今年始めたことやマイブームを挙げた回答、そして「来年も続けたい」という声も。流行やブームをきっかけに始めたことが、長く続く趣味や楽しみとなり、その後の人生の糧になることもあります。年末を機に一年を振り返ってみてはいかがでしょうか。


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