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意識調査 Fromプラネット

2017.06.22
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Vol.64 夏休みの計画に関する意識調査

夏休みの時期は「8月中旬」が最多、「夏休みはない」人も2割超
~夏休みのいちばんの楽しみは “家族との時間” 、単身者には “ひとりの時間” も醍醐味~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第64号として、夏休みの計画に関する意識調査の結果をご紹介します。 バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html

夏休みの予定日数は「4~5日間」が最多、「夏休みはない」人も2割超

 今年の夏も厳しい暑さが予想されています。少し気が早いかもしれませんが、そろそろ夏の予定が気になりだす時期ですね。今回は夏休みの計画についてアンケートを行い、休みを取る時期や予定、予算などについてまとめました。
 最初に、仕事を持っている人の今年の夏休みの予定日数を調べました(5月12日~26日時点)。最も多かった夏休み日数は「4~5日間」20.5%。次いで「1週間以上」14.9%、「2~3日間」11.9%となりました。「1週間以上」という長期を予定している人が15%近くいる一方で、「夏休みはない」と答えた人も21.1%と2割超。職業別に見ると、「夏休みはない」が高かったのは、「パート・アルバイト」33.7%、「自営業」32.2%、「自由業」24.2%の順でした。「パート・アルバイト」の人には夏期休暇などはなく、むしろ正社員が休んでいる間、勤務しなければならないという人もいるかもしれません。
 反対に、「1週間以上」と長めの夏休みを予定している人が多かったのは、「公務員」23.7%、次いで「会社役員・経営者」22.6%。安定した職業と言われる「公務員」、経済的に余裕があると思われる「会社役員・経営者」などは、夏休みの期間でも恵まれていることがわかります。夏休み日数にも働き方による格差が表れていることがうかがえます。



夏休みの予定時期は半数超が8月中旬、「好きな時期に取得できる」人は2割強

 夏休みをいつ頃とる予定かを聞きました(表2)。すると、最も多かったのは「8月中旬」で、56.2%と半数超。また、その時期に夏休みをとる理由(表3)を聞くと、「会社で決まっているから」が最も多く、49.0%。次いで多かった「自分の好きな時に取得できるから」の22.8%を倍以上引き離していました。近年、大型休暇の分散化が奨励され、好きな時期に休める人も増えていると思われますが、「自分の好きな時期に取得できる」人は2割強。現実には、お盆時期に夏休みが集中していることがわかります。
 表3で男女差に注目すると、4位の「パートナー、家族と調整したから」では、女性の数値が男性を12.0%も上回っていました。「会社で決まっているから」「仕事の都合で」といった職場事情の項目では男性のほうが上回っているのと対照的です。



夏休みの計画…「旅行」「帰省」に次いで、「自宅にいる」人も17.0%

 夏休みをとる予定がある人に、どんな計画を立てているかを聞きました。5月という調査時期の影響もあるかもしれませんが、「まだ計画を立てていない」人が30.2%と、3割に達しました。これを除いた1位は「旅行をする」25.4%、2位「帰省する」19.4%。こうした夏の長期休暇らしい項目に続いて、「自宅にいる」が17.0%で3位に。「近場にお出かけする(ショッピングやお食事など)」「どこかへ行く(場所は未定)」など、何らかの外出をする人より、出かけずに自宅で過ごす人のほうが多いことがわかりました。
 配偶者の有無別に結果を見ると、配偶者がいる人では、1位「旅行する」、2位「帰省する」に続く3位は「近場にお出かけする」。一方、配偶者のいない人では、1位「旅行する」に続いて、「自宅にいる」が2位にランクイン。配偶者有無による差に注目すると、最も差が大きかったのは「帰省」。配偶者のいる人のほうがいない人より、7.4%高くなっていました。配偶者がいる場合、子どもがいる確率も高いと考えられ、親に孫の顔を見せるため帰省する人が多くなると考えられます。反対に、配偶者のいない人の数値がいる人を大きく上回っていたのが「自宅にいる」で、配偶者のいる人より6.4%高くなっていました。自宅にいて自分のペースで過ごすことは、単身者だからこそできるぜいたくなのかもしれません。気ままな「ぶらり旅をする」の項目も、配偶者がいない人の数値がいる人を3%近く上回っていました。

夏休みにかける1人当たりの予算…配偶者のいる人のほうがやや高い傾向

 今度は、夏休みにかける1人あたりの予算はいくらぐらいかを聞いてみました。最も多かったのは、「~5万円」で31.5%。次いで、「~1万円」14.2%、「~10万円」10.9%となりました。
 配偶者の有無別に結果を見ると、「~1万円」と答えた人は、配偶者のいる人よりもいない人のほうが高く、その差は2.4%。一方、「~5万円」と回答した人は、配偶者のいる人のほうがいない人より高く、差は8.1%でした。配偶者のいない人に比べ配偶者のいる人のほうが、夏休みにかける予算はやや高い傾向にあるようです。
 夏休みの計画について聞いた調査の結果(表4)で、配偶者のいる人はいない人に比べ、「旅行をする」「帰省する」の割合が高くなっていましたが、旅行や帰省には交通費や宿泊費、外食代など、それなりにお金がかかります。予算についても、前の調査の結果と一致した傾向があるようです。
 配偶者がいる場合、子どももいて家族人数が多いことも考えられ、その分さらに費用がかかると想像されます。家族そろって楽しめる貴重な機会、あまりケチケチせずに思う存分楽しみたいと考える人も多いのかもしれません。



夏休みの楽しみは「家族で時間を過ごす」…単身者は「自分へのごほうび」も

 夏休みの計画として、帰省や旅行を予定している人に、その目的やどんな楽しみがあるかを聞きました。最も多かったのは「家族で時間を過ごす」の37.7%。次いで、「配偶者・パートナーと時間を過ごす」34.7%、「お墓参り」18.9%という結果でした。それぞれに忙しく、活動時間がすれ違うことが多いからこそ、たまの長期休暇は家族で共に過ごすことが大きな目的や楽しみになっていると考えられます。
 配偶者の有無別に結果を見ると、傾向に違いが見られました。配偶者のいる人では、1位「配偶者・パートナーと時間を過ごす」43.4%、僅差で2位「家族で時間を過ごす」42.3%が続き、3位が「お墓参り」20.5%という結果に。一方、配偶者のいない人では、「家族で時間を過ごす」が26.4%で1位、これに「自分へのごほうび」が25.9%と僅差で2位に。3位「ひとりで時間を過ごす」18.6%、4位「友人と時間を過ごす」18.2%となりました。配偶者のいない人の数値がいる人を大きく上回っていたのが、「自分へのごほうび」と「ひとりで時間を過ごす」の項目。配偶者がいる人との差は12%を超えていました。多様な人間関係でもまれている現代人にとって、誰にも会わずに自分ひとりでほっとできる時間を過ごすこともまた、休暇の楽しみの一つになっていると考えられます。



おひとりさまの特権? “寝て過ごす”単身者47.0%…配偶者いる人の2倍

 今度は夏休みの計画として「自宅にいる」と答えた人に、何をする予定かを聞きました。
 最も多かったのは「のんびりする」64.8%。「テレビ、映画を観る」44.9%、「自宅の(大)掃除、片付け」35.9%が続きました。
 配偶者の有無別に見ると、大きな差が見られたのが「寝る」の項目。配偶者がいる人では23.5%であるのに対し、いない人では47.0%。配偶者がいる人の2倍にもなり、「のんびりする」に次いで2位にランクインしました。時間にしばられず、好きなだけ「寝る」ことができるのは単身者の“特権”と言えそうです。
 一方で、配偶者のいる人のほうがいない人に比べて最も上回っていたのが、「やらずにたまった家事などを片付ける」の項目。配偶者のいない人では23.9%で7位でしたが、配偶者のいる人では5位に入りました。似たような項目として「自宅の(大)掃除、片付け」の項目も上位に入っていますが、こちらは配偶者のいない人のほうが多くなっています。配偶者のいない人には、自宅の掃除や片付けは“たまった家事”という位置づけではないということなのかもしれません。暑い時期、せっかくの休暇中に“たまった家事”を片付けなければならないなんてちょっと悲しい気もしますが、ふだん手の行き届かない家事や自宅の掃除をこなしてスッキリできるのも、長期休暇ならではかもしれません。



夏休みに関するエピソード…虫捕りや魚獲り、宿題に泣いたのも懐かしい思い出

夏休み・夏休みの計画にまつわるエピソード

【子どもの頃の夏休み】
●子どもの頃は祖父母の家に毎年行き、近所の大きいお祭りに参加していました。そのお祭りにしかないアイスが今でも夏になると食べたくなります。(女性・20代)
●子どもの頃は、家族で岐阜のおばあちゃんの家に行き、親が帰った後も私だけずっといとこの家に泊まっていました。帰りは、ホームまで送り迎えしてもらって、新幹線は1人で乗っていました。(女性・30代)
●子どもの頃は横浜市でも野山が多くあり、カブトムシやクワガタムシが多く捕れたので夕日が落ちてからの虫捕りに出かけるのが楽しみだった。夜の林は怖くもあったけれど。(男性・40代)
●子どもの頃の課題で、日記の天気を毎日つけるのをやらず、夏休み終了間近に一気にやった思い出があります。夏休み期間中の新聞をひっくり返して、てんやわんやでした。(男性・40代)
●子どもの頃は、お盆に祖父母の家に親戚みんなが集まった。宴会、お墓参り、いとこたちとの花火や盆踊り…本当に楽しかった。
(女性・40代)
●子どもの頃は母の実家へ3週間くらい行っていた。親戚の子が十数人集まって、川遊び・セミ捕り・魚釣り・蛍狩りを楽しんだ。(男性・60代)
【子どもの成長につれて…】
●子どもが小さいときはお盆休みを利用して旅行に出かけていたが高くて混んでいて大変でした。子どもが大きくなった今、どこにも行かずにのんびり過ごすのが何よりもぜいたくです。(女性・50代)
●子どもが大きくなり、それぞれ自分の予定を入れてしまうので、家族そろっての計画は立てられなくなってきたのが少しさみしいです。
(女性・50代)
●夏休みは娘たちや孫が帰省してくるので、洗濯や食事の世話で大忙し。休む日がありません。 (女性・60代)
●定年退職しているので、夏はいつでも夏休み。孫たち4人が浜松から来て、女房と面倒を見る予定。夏休みの宿題まですることになるので、こちらも勉強しなければならない。でも楽しいね。 (男性・70代以上)
●夏祭りに娘たちが帰宅すれば、その日がわが家の夏休みでしょうか。(女性・70代以上)
【退職後、夏休みは優雅に…?】
●今年は、北欧4か国の周遊の旅をしたいと思って計画をしました。期間は15日間です。夫婦で、ゆったりとした旅をしてきたいです。
(男性・70代以上)
●現役の頃は、長い連休を取りたくて待ち遠しかったのですが、定年退職をした現在は、連休の隙間に、アルバイトをして働いています。
(男性・70代以上)

 最後に、夏休みや夏休みの計画にまつわるエピソードを聞きました。多くの方が寄せてくれたのが、「子どもの頃は…」で始まる思い出や体験談。年代に関わりなく、夏休みにしか体験できない大切な思い出を持つ人が多いようです。次に目立ったのが、自分の夏休みではなく、子どもや家族とのエピソードでした。その子どもも成長すると、孫と過ごすのが楽しみという人が増えるようです。調査結果からもうかがえたように、夏休みの楽しみや目的は、何をするかよりも、どんな時間を過ごしたかにあるのかもしれません。今年の夏休みも思い出に残るものにしたいですね。


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