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意識調査 Fromプラネット

2016.12.13
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暮らし

Vol.51 写真に関する意識調査

写真はスマホで気軽に撮って共有…女性と若年層に広がる楽しみ
~実は女性と若年層の7割が、「自分が写真に写る」のを嫌う傾向~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第51号として、写真に関する意識調査の結果をご紹介します。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html

中高齢層と男性は“デジカメ” 、若年層と女性は“スマホ“で写真を撮る傾向

 デジタルカメラやスマートフォンの普及で、写真の撮り方や楽しみ方が変わってきました。今回は、写真についてアンケートを行い、何を撮るか、また撮った写真をどうしているかなどをまとめました。
 まずは、ふだん写真を何で撮っているかを調査。最も多かったのは「コンパクトデジタルカメラ」52.4%、僅差で「スマートフォン」50.2%が続きました。「フィルムカメラ」「インスタントカメラ」「使い捨てカメラ」はいずれも3%を下回り、大半の人が、デジタルで写真を撮っていることがわかりました。
 年代別に見ると、「コンパクトデジタルカメラ」の数値は年齢が上がるにつれて高くなり、70代以上では72.7%と7割超なのに対し、20代では26.2%と3割以下。反対に、「スマートフォン」は若年層で高く、年代の上昇につれて低くなる、正反対の傾向が見られました。若者にとって、カメラ機能はスマホになくてはならないものの一つ。一方で高齢層には、スマホはまだまだなじみが薄いと考えられます。
 男女別でも、「コンパクトデジタルカメラ」と「スマートフォン」の数値は逆転。男性は「コンパクトデジタルカメラ」のほうが高く、56.0%。女性は「スマートフォン」のほうが高く、54.6%でした。女性のほうが、カメラを構えることなく、日常的にスマホで撮影を楽しんでいる人が多いのかもしれません。


表1

撮るのは「旅の記録」「家族」、そして…男性は趣味や自然、女性は料理

 次に、どんなときに、何を撮っているかを調べました。
 1位は、男女ともに「旅行の記録」で、どちらも4割前後の数値。しかし、以下の項目では男性と女性では異なる傾向が見られました。男性では、2位「家族」23.3%、3位「旅行以外の風景」20.6%、4位「趣味」19.3%、5位「自然現象」16.4%の順。対して、女性では2位「子ども」22.6%、3位が同率で「ペット」と「外食時の料理、メニュー」20.1%、5位が「家族」18.9%という順でした。女性の場合、子どもやペットなど、主な被写体は身近な“家族”です。一方、男性も2位は「家族」ですが、それと同時に、自分の趣味の世界や自然・風景などが撮影対象になることも多いようです。
 また、「子ども」と「ペット」以外で女性の数値が男性を大きく上回っていたのが、「外食時の料理、メニュー」「食べ物、食材」「自分で作った料理」など、食べ物に関する項目。男性に比べ、女性の“食”に対する興味の強さがうかがえます。


表2

「髪を切った、髪型が気に入ったとき」に “自撮り”をする女性が3割近く

 最近では、自分で自分を撮る、いわゆる“自撮り”をする人が多くなりました。そこで、どんなときに“自撮り”をするかを聞いてみました。1位は「旅行に行ったとき」が67.6%で断トツ。撮影対象を聞いた前の調査でも「旅の記録」が1位でした。やはり、旅先という非日常のシチュエーションにいると、そこにいる自分の姿も“コミ”で記録を残したくなるのかもしれません。“自撮り”なら、居合わせた見ず知らずの人にシャッターを頼まなくても、気軽に自分の好きなショットを撮ることができます。
 男女別に見ると、2位以下の順位や項目に違いが見られました。男性で5位の「髪を切った、髪型が気に入ったとき」9.4%は、女性では27.8%で2位。女性の数値は男性の3倍近くになっています。男性ではランク外の「メイクがうまく行った、肌の調子がいいとき」も、女性では17.4%で5位にランクイン。女性には、髪型やメイクがうまく行ったときの自分を撮っておきたいという欲求があるのかもしれません。一方、男性で3位の「SNSにアップしたいとき」18.8%は、女性ではランク外でした。女性の場合、プライバシーや防犯上の理由で、SNSに“自撮り”写真を上げることは控える人が多いと考えられます。ただし、「SNSにアップしたいとき」以外の共通項目では、女性の数値は男性を上回っています。女性のほうが“自撮り”写真を好んで撮っていると言えそうです。


表3

「自分が写真に写ること」は“嫌い”が66.3%、女性と若年層では約7割に

 今度は、自分で撮るか他人に撮ってもらうかにかかわらず、“自分が写真に写ること”が好きかどうかを尋ねました。
 すると、「好き」と「やや好き」を合わせた“好き”の計は33.7%。これに対して、「嫌い」「やや嫌い」を合わせた“嫌い”の計は、66.3%と6割を超え、“嫌い”が“好き”より2倍近くも多いという結果になりました。“写真に写るのが嫌い”と思っている人は、意外に多いことがわかりました
。  男女別に見ると、“嫌い”計の数値は男性より女性で高く、男性63.7%に対し、女性では70.2%。さらに年代別でも、20代から40代という比較的若い層で“嫌い”計が約7割になり、反対に、“好き”計の数値は50代以上で上昇していました。“プリントシール”や“自撮り”など、若い人のほうが写真に写ることに抵抗がなさそうにも思えますが、意外な結果になりました。


表4

写真が嫌いな理由…女性は「写真写りが悪いから」、男性は「面倒くさいから」

 写真に写ることが嫌いな人に、その理由を聞きました。最も多かったのが「写真写りが悪いから」51.6%、次いで「自分の顔やスタイルが嫌いだから」41.2%となりました。
 この2項目は特に女性で高く、いずれも男性の数値を20%前後上回りました。写真というのはある意味、自分の客観的な容姿が写されたもの。女性の中には“自分の現実の姿を見たくない”という心理があるのかもしれません。他人からどう見えているかを気にする女性ならではの傾向と考えられそうです。
 一方、3位の「面倒くさいから」は、男性では33.4%と3割を超え、女性の数値を17.8%上回りました。男性の場合、写真に撮られることそのものを「面倒」と感じている人が少なくないようです。写真に対する男女のスタンスの違いが感じられます。
 年代別で見ると、「写真写りが悪いから」「自分の顔やスタイルが嫌いだから」の項目は、若年層で高く、中高齢層で低くなる傾向が見られました。一瞬、逆のような気もしますが、実は若い人ほど、写真写りや自分の容姿を気にしているようです。年齢を重ねるにつれて、自分を受け入れ、“あきらめの境地”になっていくのかもしれません。


表5

女性と若年層を中心に広がる、撮った写真をメールやSNSで共有する楽しみ

 デジタルで写真を撮ることが主流になった今、撮った写真をどうしているかを聞いてみました。すると、1位「記録としてパソコンやサーバ、外付けハードディスクに保存」51.7%、2位「記録としてカメラやスマホの本体内に保存」51.3%が、どちらも5割を超え、僅差で並びました。
 しかし男女別に見ると、男性では、「パソコンやサーバ、外付けハードディスクに保存」のほうが高く、59.3%と約6割。一方、女性では「カメラやスマホの本体内に保存」のほうが高く、62.1%と6割超。まったく逆の傾向が見られました。
 また年代別では、「パソコンやサーバ、外付けハードディスクに保存」の項目は年齢とともに高くなり、反対に、「カメラやスマホの本体内に保存」は、40代以下で高くなりました。女性や若年層には、撮った写真を「カメラやスマホ」に保存してそのままという人も多いようです。
 一方で、女性は「メールやLINEなどで送る」が25.0%と、男性に比べて10%も高くなっていました。この項目は、40代以下でも2割を超えています。女性や若い人にとっては、撮った写真のバックアップをとるより、撮る瞬間そのものや、友人・知人と写真を共有する楽しみのほうが大きいのかもしれませんね。
 さらに、20代・30代では「Twitter」や「Instagram」などにアップする人が増える傾向も見られました。若年層を中心に、デジタル写真の新しい楽しみ方が広がっている様子がうかがえました。


表6

“犬と孫の写真には失敗がない” “亡き父との一枚”…とっておきのエピソード

写真にまつわるエピソードやとっておきの一枚

【子ども、孫、ペットの写真はテッパン】
● 最近は1歳11か月の娘ばかりを撮っていて、メモリーがあっと言う間に埋まります。 (女性・30代)
● ペットのとってもかわいい表情が撮れるとうれしくていろんな人に見せたくなる。(女性・40代)
● ワンコの写真と孫の写真はどう撮っても失敗がない。(女性・60代)
● 子どもと孫が遊びに来たとき、お風呂で子どもと孫3人が並んで身体を洗っている後ろ姿があまりに面白かったので、カメラを持ってきて撮った写真が“とっておき”です。時々眺めては笑っています。(男性・70代以上)
● 甥っ子の運動会。リレーで一等賞を取り、金メダルをぶら下げて喜んでこちらに向かって駆けつけてきたとき、思いっきり転んでしまった瞬間の写真。(女性・40代)
【懐かしきフィルムカメラ時代】
● デジカメは大量に撮れ、その場で画像の確認ができるなど便利で、今では手放すことができませんが、フィルム写真のように、現像が上がってくる楽しみがないので、少し味気ない気がします。 (男性・50代)
● 今では好きなだけ撮り、好きなだけ消すことができて便利だが、フィルムカメラの頃は一枚にこん身を込めていたので、昔のほうがとっておきの写真が撮れたし、印象深いものが多いです。 (男性・40代)
【写真を見るとよみがえる、撮ったときの記憶や情景】
● 子どもが生まれたときの写真。こんなに小さかったんだといううれしさと感動がよみがえります。 (女性・40代)
● カメラを構えていないときにかぎって、孫の仕草がかわいい。「もう一度」と言ってもなかなか思うように行かないが、写真を見るとそのときの情景が思い浮かぶ。(女性・60代)
● 二十歳のお祝いに、今は亡き父が撮ってくれた、気恥ずかしさが見える写真。(女性・40代)
● 物を整理していたら、亡き父との写真が出てきて、忘れていた過去を思い出した。こんなふうに思い出せたこと、写真があったからだな、と痛感。(女性・40代)
● 旅行に行ったときは必ず写真を撮る。後で見返すと楽しい思い出がよみがえり、ワクワクした気持ちになります。(女性・40代)
● 若かりし頃、バンドの仲間で、毎年2泊3日で、当てのないドライブ旅行。行った先々で撮った写真は、みんな芸人のようなふざけたポーズ。今見ても大笑いです。(男性・60代)

 最後に、写真にまつわるエピソードやとっておきの一枚について、自由回答で教えてもらいました。たくさんのエピソードが寄せられましたが、特に多かったのは、孫やペットの写真にまつわるエピソード。「ワンコの写真と孫の写真はどう撮っても失敗がない」とありますが、これには共感する人も多いのではないでしょうか。また、写真を見ることで、そのときの情景や思い出がよみがえるという回答も目立ちました。写真には、そこに写っていない場面の記憶や感情までをも思い出させる力があることを、あらためて感じさせられました。デジカメで便利になった反面、一枚一枚に込める思いが薄くなったという回答も寄せられました。デジタル写真時代になり、特に若い人の中には、写真データを保存することにあまり執着しない傾向も見えてきましたが、思い出の写真はやっぱり大切に残しておきたいものです。


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