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意識調査 Fromプラネット

2024.09.25

暮らし

Vol.224 洗濯に関する意識調査

コロナ禍の影響? 毎日洗濯する人が増加!
~20代は室内干しが多い、など年代による差も~

 国内1,500社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第224号として、洗濯に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

「ほぼ毎日」洗濯する人が半数近くに増えた!

 今回は2019年に行った「Vol.110 洗濯に関する意識調査」以来、5年ぶりに洗濯に関する意識調査を行いました。(2023年には「Vol.203 洗濯機の掃除に関する意識調査」も行っています。)
 「あなたもしくはご家族がふだん自分や家族のために洗濯をする頻度を教えてください。」と聞いたところ(図表1)、47.8%の人が「ほぼ毎日」と回答しました。これは2019年の調査(35.6%)より10ポイント以上、増えています。次に割合が高かったのは「週に2~3日程度」(24.7%)です。


表1

 ただ、性年代別に見ると(図表2)、20代男女ともに「ほぼ毎日」と回答した人の割合はほかの年代と比べて低くなっています(男性20代:36.6%、女性20代:38.7%)。


表2

 洗濯をする時間帯については(図表3)、割合が高いほうから「午前中・お昼前」(43.6%)、「早朝(出勤前、朝食前など)」(36.9%)、「夜(帰宅後、夕食後など)」(30.3%)の順でした。


表3

屋外干しより室内干しがメインの人も

 ふだん洗濯物をどのように乾かしているかを聞くと(図表4)、最も割合が高かったのが「屋外(庭・ベランダ・軒下など)に干す」(73.6%)で、次が「室内に干す」(56.9%)でした。
 ただ、20代・30代に注目すると、屋外に干す人と、室内に干す人の割合がほぼ同じだったり、逆転したりしています。
 特に女性20代については、「屋外に干す」が58.7%、「室内に干す」が67.4%で、「室内に干す」が10ポイント近く高くなっています。


表4

室内干しする理由は?

 室内干しする理由を聞くと(図表5)、最も割合が高いのは「雨天・悪天候のときは外に干せないから」(74.2%)でした。


表5

 ただ、この質問でも年代や性別によって、さまざまな違いが見えます(図表6)。
 「花粉の付着が心配だから」「仕事などの都合で夜間にしか洗濯できないから(夜間の外干しを避けるため)」などは、若いほうが割合が高い傾向があります。
 「自分や家族の衣類を外から見られたくないから」「外干しは盗難が心配だから」と回答した割合は、ほかと比べて、女性20代、女性30代が高いです。
 「外干しできるスペース(庭・ベランダ・軒下など)がないから」は男女ともに20代が高くなっています。若者の居住環境も洗濯物を干すことに影響があるようです。ただ、「屋外に干してはいけない居住ルールがあるから」については、20代男性が一番割合が高いですが、女性については、年代でそこまで差がありません。


表6

洗濯で面倒くさいこと、男女差が大きい

 洗濯に関する作業で、特に面倒だと感じることを聞くと(図表7)、最も割合が高かったのは「洗濯物をたたむこと」(30.9%)、ほぼ差がなく「洗濯物を広げて干すこと」(30.2%)、「汚れ部分の下洗い、つまみ洗い」(28.2%)と続きます。
 この質問は男女差が大きく、「汚れ部分の下洗い、つまみ洗い」については15ポイントも差があります。ほかにも「洗濯物をたたむこと」、「おしゃれ着などをネットに入れること」、「洗濯物のアイロンがけ」は10ポイント以上差がついています。
 これは、面倒だと思うことに男女差があるというよりも、洗濯に対する意識の違いや、手間をかけるかどうかの違い、さらには洗濯する頻度や家事の役割分担などに原因があるのかもしれません。


表7

洗剤選びの決め手は洗浄力

 衣類の臭い対策でやっていることを聞くと(図表8)、「除菌機能のある洗剤を使って洗濯している」(44.8%)と回答した人が最も多く、「芳香効果のある洗剤を使って洗濯している」(17.8%)、「通常の洗剤以外に、芳香剤を加えて洗濯している」(10.6%)と回答した人はそれと比べると少なくなっています。


表8

 この結果からは、いい匂いをつけるというより、イヤな臭いを消したい人が多いことが伺えます。
 衣料用洗剤について重視していること(図表9)を見ても、最も重視されていることは「洗浄力、汚れ落ちがよいこと」(62.3%)で、その次が「抗菌力・消臭力があること」(28.8%)です。
 「好きな香りであること」は17.5%で、「微香、無香であること」(12.2%)と比べて少し割合が高いものの、洗濯後になんらかの匂いがついていることに対して、ポジティブに捉えている人はそこまで多くないようです。


表9

コロナ禍以降、「まめに洗濯するようになった」

 「コロナ禍を経験して、洗濯に関して意識の変化があったら、教えて下さい」と自由回答で聞きました。「変化はない」「洗濯に関しては意識していない」という人も多かったのですが、意識や行動に変化があった人のなかでは、「こまめに洗濯するようになった」「除菌や抗菌を意識するようになった」という声が多かったです。
 また、「洗濯後に臭うのが嫌だったから、もともと除菌できる洗剤を使っていた」というような、コロナ禍以前から意識が高かったからこそ、変化がない、という人もいました。

《 コロナ禍で洗濯について意識は変わった? 》

【すぐ洗濯するようになって、洗濯回数が増えた】
● 外出するときに着ていた衣類はすぐ脱いで洗濯するようになった。(女性・20代)
● 以前は同じ服を何日か着ていたが、一度身につけた衣類は翌日に洗濯するようになった。(女性・30代)
● 息子の持ち帰った体操着や制服などを帰ってきてから夕方に洗うなど、こまめに洗濯するようになった。(女性・40代)
● 1回でまわす洗濯する量を減らして、洗濯する回数を増やした。少量で洗濯したほうが、キレイにもなる。(女性・40代)
● 除菌を意識し、洗濯物をため込まないようになった。(男性・40代)
● コロナに感染しないように、なるべく除菌、殺菌を意識して毎日過ごすようになり、洗濯も以前よりもまめにするようなった。(女性・50代)
● ジーパンなど乾きにくいものも、1日履いたら洗濯するようになった。(女性・50代)
● わずかな洗濯物でも、毎日洗濯をして汚れものをためないようにしました。(女性・70代以上)
【通常の洗剤以外も使うようになった】
● 乾洗濯前に漂白剤などで除菌/消臭する回数が多くなった。エコバッグもほぼ毎回洗濯する様になった。(女性・50代)
● 菌やウイルスを意識するようになり、通常の洗剤の他に、酵素系洗剤や重曹を混ぜて洗濯するようになった。(女性・30代)
● 過炭酸ナトリウムを使って洗うようになった。これで除菌も殺菌もできるし洗濯機も洗濯物もきれいになる。(女性・70代以上)
【「除菌」「抗菌」の文字に目が行くようになった】
● 改めて洗濯の大切さに気付いた。意識的に抗菌の文字が書かれた洗剤を選ぶようになっていた。(女性・30代)
● 抗菌、ウイルス除去などパッケージに書いてあるものを選ぶ。(女性・40代)
● 除菌殺菌という効能に興味をひかれるようになった。(女性・40代)
● 「除菌」の文言に目が行くようになりました。(女性・50代)
【こんな変化も】
● 外出時に着た衣類につく菌が気になるので、衣類を購入するとき、丸洗いできるもの、もしくはおしゃれ着モードで洗濯機でも洗えるものを購入するようになった。(女性・50代)
● コロナウイルスなどを極力落としたいと思って、すすぎを2回するようになった。(女性・40代)
● お風呂の残り湯を使わなくなった。(女性・50代)
● マスクをするようになって衣類の香りにあまりこだわらなくなった。(女性・20代)
● 外干しをしなくなった。(女性・60代)
【もとから気をつけていたから】
● 以前から除菌効果のある洗剤を使っていたので、コロナ禍以降も変化は特にない。(女性・50代)
● もともと、臭いなどに気をつけて好きな香りの柔軟剤を使用していたから変わらない。(女性・60代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「洗濯」に関する意識調査を実施。
期間:2024年7月24日~7月29日、インターネットで4,000人から回答を得ています。


■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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