MITEOS(ミテオス)
MITEOSによって作業負担が軽減。
入力ミスやエラーも減らすことができました。
- 中央物産株式会社
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取締役
M&S本部
MD本部長
松島 淑雄さん営業本部
M&S統括
MD部 マネージャー
小杉 晃さん管理本部
管理オペレーション部
購買グループ マネージャー
石田 一夫さん
※役職等は取材当時のものです。
メーカーと卸売業の間で手軽に発注・仕入データの双方向通信を実現できるサービス「MITEOS」を、各社ではどのように活用し、評価しているのか。MITEOSのメリットや課題についてお話をうかがった。
「価値創出型マーケティング&セールス・カンパニー」を標榜し、新たな付加価値をもった中間流通機能の強化を推し進める中央物産株式会社。
「当社は単なる品揃えだけではなく、商品の本当の価値を伝えるマーケティング的な発想を取り込み、新しい需要を創出できる次世代の卸売業を目指しています。そのためには合理化できる業務は徹底して合理化し、人的資源を有効活用することが必須です」と松島取締役MD本部長は語る。その意味で、発注・仕入業務の効率化につながるMITEOSにも大いに期待しているという。
中央物産におけるMITEOSへの取り組みを、MD部の小杉マネージャーは次のように説明する。
「当社の場合、発注・仕入伝票の85%はEDI化されています。つまり残りの15%がMITEOSの対象となるわけです。その中からMITEOSの導入によって現場にメリットが出るメーカーを選び、1社1社、直接交渉を進めますので、担当部署が現場のことをよくわかっていなければなりません。そこでMITEOSに関しては現場主義を重視し、管理オペレーション部買掛グループが主体となって推進しています」。
7月末現在、同社は8社のメーカーとMITEOSによるデータ交換を行っている。現場で発注・仕入業務に携わる買掛グループの石田マネージャーは、MITEOSのメリットをこう話す。
「やはり最も実感するのは、作業時間の短縮と作業負荷の軽減です。これまで仕入伝票は郵送でしたから、メーカー様も伝票発送の手間や郵送料がかかっていましたし、私どもも受け取った伝を開封して整理し、目視で照合するという手順を踏まなければなりませんでした。それがデータ化され、自動照合できるようになったのは大きいですね。さらに、翌日にはデータを配信いただいていますので、伝票郵送によるタイムラグもなくなり、締日間際の処理も期越えすることなく、早めに処理できるようになりました」。
また、入力ミスやエラーも大幅に減ったと石田マネージャー。
「こちらが送った発注データをそのまま返していただけるので、変換エラーがありません。さらに、メーカー様からのご要望を受けて、発注データに単価を設定するようにしたところ、メーカー様は入力作業が軽減され、また、当社としても単価の差異がなくなって助かっています。MITEOSの導入によって、業務の流れ全体がスムーズになりました」。
今後のMITEOSの展開について、小杉マネージャーに伺った。
「パソコンとWeb環境さえあれば利用できるMITEOSは、EDI接続が難しいというメーカー様に、ぜひお勧めしたい新しい選択肢です。当社では、月50枚以上の伝票のやり取りがあるメーカー様に対象を広げ、MITEOSのメリットをご説明して、地道に普及を図っているところです。いずれはMITEOSが業界で当たり前の存在になり、新規のお取引の際には初めからMITEOSの利用を前提にお話ができるようになればと思っています。また、メーカー様側の視点に立つと、各卸売業に共通して使えるサービスであることがより大きなメリットにつながります。そのためにも、まだ参加していない卸売業各社には、一日も早くMITEOSにご参加いただきたいと思います」。