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現場訪問

プラネットのEDIサービスは企業間をシステムでつなぎ、取引に必要なデータ交換を可能にします。その「EDI」が「いい出会い」と読めることにちなんで、 お客様の現場を訪問してお話をうかがい、つながりを深めるコーナーです。

今回訪問したのは…

カメヤマ株式会社様

「カメヤマローソクタウン」

ご利用のサービス基幹EDI、商品データベース

所在地:〒519-0111 三重県亀山市栄町1504-1 アクセス:(電車・バス)JR関西本線亀山駅から三重交通バスに乗り「亀山ローソク 前」バス停下車、(車)東名阪鈴鹿ICから約20分、東名阪亀山ICから約10分 HP:https://www.kameyama-candle.jp/factory_tour/

品質へのこだわり「さんず」流れず、曲がらず、くすぶらず

 1927年に「谷川蝋燭製造所」として創業されたカメヤマ株式会社。現在の社名は創業地である三重県亀山市に由来する、地域密着型の企業です。
 同社が運営する総合エンターテインメント施設「カメヤマローソクタウン」は創業100周年事業の一環として建設され、2024年3月にオープンしました。施設内は特色のある4つのエリアで構成されています。
 工場では、神仏用ローソクなど3品が「made in 亀山」として製造されており、順路に設置された5か所のモニターでイメージキャラクター「ローソくん」が工程を明瞭に解説してくれます。創業以来の「三ず」(溶けたロウが流れない〈流れず〉、熱でローソクが曲がらない〈曲がらず〉、煙が出にくい〈くすぶらず〉)を実現するため、芯糸しんいとは自社工場で開発・製造するなどこだわりを感じました。
 キャンドルワークショップでは、手作りキャンドル体験と工場見学がセットになった約1時間のプログラム(無料)のほか、初心者から上級者まで幅広く対応したワンタイムレッスン(有料)が用意されています。
 あかりミュージアムでは、季節ごとのテーマによる灯りが瞬き、約200本のキャンドルの美しさを体感できます。不規則な炎のゆらめきで「1 / f ゆらぎ」※を感じ、「マイナスイオン」「アロマテラピー」などローソクのチカラで癒やされる空間です。
 ローソクタウンストアは、これまで亀山市内に点在していた直営店を統合した旗艦店です。白い円筒形の建物内部は8つのフロアに分かれ、神仏用ローソク・お線香、アロマキャンドル、そしてローソクタウン限定商品など、約1200種類の商品が並ぶ圧倒的な品揃えの中で買い物することができます。

※1/fゆらぎ:小川のせせらぎ、波の動きなど、自然界の様々な現象でみられるリズム。このリズムは心地よく、リラックス効果があるとされている

ローソク タウン ストア

自分のため、誰かのため―場面を考え買う楽しさ

「ずっと、いっしょに、生きていく。」という企業メッセージの通り、人生の様々な節目にそっと寄り添うローソクなどが約1200種類並んでいます。ローソクタウンストア限定の「レトロ缶入り五色ローソク」などオリジナルグッズも充実。写真の寿司は故人の好物を模した「好物キャンドル」。

工場見学

誰でも、快適に、楽しく学べる

温度管理が徹底された工場内では、神仏用ローソクなどの製造工程をガラス越しに見学できます。パネルや動画にはルビがふってあり「ローソくん」が工程を明瞭に解説してくれるため、誰でも楽しく学べます。無料の手作りキャンドル体験付きコース(要予約)もあります。

キャンドルワークショップ

自分の個性を表現キャンドル作り

色とりどりの材料が用意されており、自分好みのオリジナルキャンドルを作ることができます。何かと忙しくなる年末は、寒さも加わり心と体のバランスが乱れがちです。そんな時、自分が作ったキャンドルに火を灯し、心やすらぐ時間をつくってみてはいかがでしょうか。

灯ミュージアム

ローソクのチカラで心身が癒やされる空間

薄暗い室内に季節ごとのテーマによる灯りが瞬き、キャンドルの美しさを体感できます。ベンチに腰掛け、心地よい音楽に身を任せると、ローソクのチカラで心身が癒やされることでしょう。驚くことに、約200本ものキャンドルの点火と消火は、スタッフの方が毎日一つひとつ手作業で行っているそうです。

訪問を終えて

今回の訪問では、カメヤマ株式会社 総務部の川上登部長と宮崎浩実様にお話を伺いました。ローソクというとお墓や仏壇でお線香をあげる際の必需品で「白く、真っ直ぐ」なイメージですが、故人や亡くなったペットの好物を模した「好物キャンドル」には驚きました。本物そっくりで、弊社のお客様でもあるドギーマンハヤシ株式会社様、アイシア株式会社様とコラボした商品もあります(約50種類)。灯火して手を合わせれば、懐かしい記憶がよみがえってくるでしょう。さらにインバウンドにも人気とのことで、まさにアイデアの賜物だと思いました。「三ず」は継承されながら、時代の変化に柔軟に対応されていることを感じました。
角田 賢紀
株式会社プラネット 
経営管理ユニット マネージャー