新年を迎え、謹んで
年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましてはお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のお引き立てとご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
日本経済は緩やかな回復基調で推移しており、企業収益の改善や個人金融資産の増加が見られました。一方で円安の影響などによる資源価格の高騰や物価高の進行、地政学リスクの高まり
などの懸念もあり、依然として不透明な状況が続いております。
一般消費財業界においては、外出機会の増加やインバウンド需要の回復を受け、化粧品、スキンケア、洗濯用洗剤などの売れ行きに好調さが見られました。その一方で、節約志向の高まりによる買い控えも継続して見られ、全体としては厳しい状況が続きました。
このような状況の下、プラネットは持続的成長とさらなる発展に向け、経営体制の強化とサービスの拡充を図ってまいりました。
昨年は、4月から運送業の時間外労働の上限が規制され「モノが運べなくなる」いわゆる物流の「2024年問題」が懸念されました。プラネットは業界全体で取り組むべき喫緊の課題としてとらえ、持続可能な物流環境の実現に向けて「ロジスティクスEDI」に注力し、ASN(事前出荷情報)の活用拡大を目指し活動してまいりました。
そして本活動を通し、物流現場における「伝票照合レス」や「検品レス」の実現に貢献することができました。今後は入荷検収データの活用による「受領書のペーパーレス化」に向けた活動を進めてまいります。
さらに、メーカー、卸売業、物流事業者の情報を付加できる「LOGITERAS(ロジテラス)」を提供することで、物流の進捗状況を可視化し、更なる物流の効率化の実現を目指してまいります。商品の輸配送にかかわる様々な事業者と「ロジテラス」を介して必要なデータを連携することで、業界の輸配送の標準化・効率化の普及推進に努めてまいります。
そして、小売業ごとに形式やレイアウトが異なるPOSデータを簡単な操作で共通レイアウトに自動変換する「POSデータクレンジングサービス」では、その効果を実感していただくためにトライアル利用を実施し、参加されたお客様より高評価をいただきました。
このサービスによってクレンジングされたPOSデータには、「共通の商品・店舗マスタ」と「各メーカー個別の商品・店舗マスタ」から必要な情報が付加されます。
POSデータクレンジングサービスを利用することで、データ整備の作業負荷が大きく軽減され、また誰でも簡単な操作で使えるため、積極的なデータ活用や分析力の向上が期待できます。POSデータクレンジングサービスをより多くのお客様にご利用いただくことで、業界全体の競争ステージを一段階上げられるよう、これからも努めてまいります。
本年は、生産性向上、効率化を目指した商流領域のEDIに加え、お客様のサステナビリティに資するサービスとして物流領域でのサービスと、お客様の増力化・トップラインに資するサー
ビスとしてマーケティング領域でのサービスを強化してまいります。
プラネットは、1500社超が繋がるネットワーク、企業間取引業務のパートナーとして、お客様が抱えている問題、今後直面するであろう課題の解決に寄り添い、競争力・生産性・企業価値向上のお手伝い、そして業界と共に成長するパートナーを目指してまいります。
本年も一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、新しい年が皆様にとりまして、ご多幸と繁栄の年となりますことをお祈り申し上げます。