家計に最も影響があったのは「食料品」の値上げ
資源、原材料費の高騰など、様々な要因によって値上げが相次いでいます。この1年で値上げによって家計に影響のあったものを聞くと、「食料品」(62.7%)、「水光熱費」(51.0%)、「ガソリン」(50.5%)、「日用品・化粧品」(29.4%)の順になりました。
また、「この1年で、あなたが使用している日用品・化粧品の値段に変化を感じますか」と聞いたところ、今年1月の調査では「とても値上がりしていると感じる」「少し値上がりしていると感じる」の合計は45.5%(図表1左)でしたが、今回の調査では、全体で78.0%(図表1右)。特に「とても値上がりしていると感じる」と回答した人の割合の伸びが大きくなっています。
値上がりしても愛用品は買い続ける
「愛用している日用品・化粧品が1割値上がりしたとして、同じ商品を買い続けますか」と聞いたところ(図表2)、ほとんどの品目で50%以上の人が「買い続ける」と回答しています。「買い続ける」が最も多いのは「シャンプー」(79.1%)でした。
いつも買う日用品・化粧品を決めている理由を聞くと、「価格に納得感があるから」(26.5%)、「安いから」(19.3%)といった値段に関する回答以上に、「気に入っているから」(49.1%)、「機能がいいから」(33.1%)、「昔から使っているから」(30.7%)と回答した割合が高く、愛用しているものをすぐさま切り替えられるかというと、そうではない、という複雑な心理が見えてきます。
貯金よりも節約の志向
様々な商品の値上げを受け、これまでよりも貯金を増やそうと思うか、節約しようと思うかを聞きました。貯金については、「とてもそう思う」が28.2%、「少し思う」が29.3%で、合計は57.5%と半数を超えています。節約については「とてもそう思う」が45.5%、「少し思う」が36.0%で、合計すると81.5%になり、貯金を増やす以上に節約しようと考える人が多いことがうかがえます。男女ともに年代別によるカーブは同じようになっており、「20代」や「70代以上」が、ほかの年代と比べると「とてもそう思う」の割合が低くなりました。
詳しくは、詳しくはFromプラネットVol.184「値上げ」をご覧ください
株式会社ネオマーケティングにて「値上げ」に関する意識調査を実施。
期間:2022年5月31日~ 6月3日、インターネットで4,000人が回答。
バックナンバーより時節に合ったトピックをご紹介しています。