プラネットニュースNo.113
2013.02.04
プラネット、メーカー向けの新サービス「MITEOS」を開始パソコンとインターネット環境があれば、簡便にデータ交換を実現
一般消費財の流通を効率化するEDI(電子データ交換)サービスや商品データベースを提供・運営する株式会社プラネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、メーカー・卸売業間で手軽に双方向のデータ交換を実現できるメーカー向け新サービス「MITEOS」(ミテオス)を、2月1日より開始いたしました。
「(画面を)見て、(ボタンを)押す、だけで操作できる」という開発コンセプトに由来する名前がつけられたMITEOSは、パソコンとインターネット接続環境があれば、現状の受注業務に大きな変更を加えることなく、卸売業からEDI経由で送られた発注データを受信して、仕入の情報を送信する、という双方向のデータ交換を簡便に実現できるサービスです。
当初はメーカー37社と、日用品・化粧品やOTC医薬品、医療衛生用品業界のEDI利用卸売業7社との間でサービスを開始し、2年後にはメーカー200社の利用を目指しています。一般消費財流通におけるさらなる業務効率化進展のため、今後、プラネットではMITEOSの普及に努めてまいります。
サービス概要
MITEOSの主な機能は、受注確認と仕入情報作成の2つです。
(1)受注確認
メーカーが卸売業の注文情報( 発注データ)をWebで受信すると、受注一覧として画面に表示されます。その情報は発注書の控えとして印刷できるほか、タブ区切り(TSV)形式のテキストデータとしてダウンロードできますので、自社システムに連携させ、受注業務の効率化や省力化を図ることができます。
(2)仕入情報作成
メーカーが卸売業に売り掛けた内容を示す仕入伝票(仕切書や納品書とも言う)に相当する仕入情報を作成する際、元の受注情報が画面に反映されますので、入力の手間が減り、ミスを防止できます。メーカーのご担当者は、自社の伝票番号や商品単価など、必要な情報を追加で入力し、ボタンを押すだけで、仕入データとして卸売業へ送信できます。この機能を活用すれば、仕入伝票の郵送が不要になり、郵送費等のコスト削減にもつながります。
【 ご参考 】 MITEOS開発の背景
プラネットの主力サービスである「基幹EDI」サービスは、商取引の根幹となる受発注、出荷、請求・支払などのデータを、標準として定められた仕様に基づいて、取引先と双方向で通信することにより、コンピュータによる自動処理を可能にする仕組みで、日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品などの一般消費財やOTC医薬品(薬局・ドラッグストアなどで販売されている一般用医薬品)のメーカー425社、卸売業461社(実績は2012年12月末時点)が利用しています。
しかし、取引の量や頻度、社内のシステム環境などの制約から、基幹EDIの導入が困難なメーカーは少なくありません。こうした実態や、パソコンやインターネットが目覚しく普及し、安定性や信頼性が向上している状況に鑑み、プラネットは2004年に、卸売業がメーカーに発注する内容をWeb画面で参照できる「Web受注」サービスを開始しましたが、その機能は発注データの一方通行でした。EDIの導入効果が最大限に発揮される、双方向のデータ交換実現を目指してプラネットではシステム開発を重ね、このたび「MITEOS」を開始する運びとなりました。