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プラネッ太くんの社会科見学

この先の100年も使い続けられる製品づくりを

 (PLANETvanvan 2015年春号(Vol.106) 掲載記事より)

私たちの身の回りをふと見渡すと、さまざまなシーンで目にするダンボール(※1) 。日用雑貨、食料品、飲料、工業製品など、市場に流通する商材の包装・梱包や運搬、保管に欠かせないのはもちろんのこと、インテリアやDIYの素材としても、ダンボールは実に幅広く利用されています。そこで今回は、創業1918(大正7)年で、2018年に100周年を迎える山田ダンボール株式会社を訪れ、同社の製品づくりや取り組みについてお話を伺いました。

INDEX

今回おじゃましたのは… 山田ダンボール株式会社http://www.yamada-cc.co.jp/

※1「段ボール」と「ダンボール」、今でこそ両方の表記が使われていますが、全てカタカナで「ダンボール」という表記を使いはじめたのは、同社とのこと。社名に会社設立当時一般的とされていた漢字交じりの表記ではなく、カタカナを用い“山田ダンボール”としたのは、「他社とは違う製品を作りたい」という意志のあらわれだそうです。よって本記事では、固有名詞を除いては「ダンボール」の表記を採用しました。

重量物用ダンボールのパイオニアとして

 当社では、大きく分けて“一般ダンボール”(質量が軽い物に使用される)と“重量物包装用ダンボール”(精密機器、自動車部品、液体や粉体などに使用される)の2種類を製造しています。現在ダンボールを製造している会社は全国で約200社以上(※2)ありますが、山田ダンボールは「日本で初めて三層ダンボールを製造した」 ことで知られています。
 三層ダンボールとは、「トリプルウォール」という別名の通り、ダンボールを三層構造にしたもので、我が国では当社が1967(昭和42)年に、初めて機械的に製造することに成功しました。一般的なダンボールは3枚のダンボール原紙を貼り合わせて作られていますが、三層ダンボールは、それを三層同時に接着させる必要があり、高度な技術を要します。たとえば、外気の状態で微妙に変化する紙の品質管理、接着するための糊の品質や粘度調整、機械の剛性などさまざまな条件をクリアしなければなりません。こういった困難に立ち向かったのが当時の先輩方で、「今後、強度に優れ、軽量なダンボールの需要はますます増加するに違いない」と予測し、研究と設備投資に踏み切ったのです。その後、1969(昭和44)年には、米国から四層ダンボールが生産可能なマシンも導入。おかげさまで、業界内外から「重量物包装用ダンボールのパイオニア」とご評価いただいております。
 ちなみに国内で三層ダンボールを製造しているメーカーは、現在でも当社の他には1社しかありません。当社は間もなく創業100周年を迎えますが、実現困難とされていた三層ダンボールを製造した先輩方の精神を見習い、これからの100年につなげていきたいと思っています。

※2 ダンボール製造事業者の業界団体「全国段ボール工業組合連合会」のホームページより 

ダンボールのメリットを活かした製品と新たな展開

 当社では、先に紹介した製品の他にも、環境問題に対する意識の高まりを背景に1993(平成5)年から強靱なダンボール製パレット“ユニパル”の製造に着手しております。こちらの主な特長は「強い・安い・軽い」で、段形状の研究、紙の選定、接着剤の研究によって実現しました。過酷な取り扱いに耐え得る強度は、業界では不可能と思われていた重さ1トンクラスのフレキシブルコンテナバッグ(※3)での海外輸出にも採用されるほどなんです。
 他にも、ダンボールの襖“ダンフスマ”や燃えないダンボールを用いた“不燃ダンボール・ダクト”、獣医さんが考えた初生期用牛小屋“べこパオ”など、思わず「えっ? これがダンボールなの?」と驚かれるような製品もあります。
 2012年からは商品企画部を立ち上げ、物流用途以外にもインテリアやディスプレイ用の製品開発を手がけています。また、イベントやワークショップ、支援活動への参加を通じ、ダンボールという素材に親しんでもらう機会も設けています。

※3 粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材で、1トン程度の重量物を充填できる容積・強度のものが主流。

ダンボールは、環境にやさしい

 ダンボールは使用後もゴミにはならず、ほぼ100%リサイクル可能な環境にやさしい素材です。しかも、我が国のダンボール回収率は、なんと95%以上(※4)。家庭や企業で分別・回収されたダンボールが、また新しいダンボールとして生まれ変わるしくみになっているので、「リサイクルの優等生」と言われているんですよ。
 当社では、千葉工場と滋賀工場で、環境の国際規格であるISO 14001を取得しておりますが、今後も地球環境への取り組みを継続し、みなさまの暮らしに役立つ製品づくりに努めて参ります。

※4 全国段ボール工業組合連合会の発表による

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