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プラネッ太くんの社会科見学

ジャパンメイドの伝統と誇りが築き上げた靴クリーム

 (PLANETvanvan 2014年春号(Vol.102) 掲載記事より)

新年度のはじまりは、新しい靴で颯爽と歩く人を多く見かける時期でもあります。みなさまのなかにも、「最近靴を新調した」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。靴を長持ちさせるには、なんといってもお手入れが大切です。そこで今回は、靴クリーム・靴用品・革製品のお手入れ用品の企画・製造・販売で広く知られる株式会社コロンブスの松戸FACTORYを訪問し、商品の製造工程や靴のお手入れ方法についてうかがってきました。

INDEX

今回おじゃましたのは… 株式会社コロンブス

創業以来95年にわたる実績とノウハウが詰まったファクトリー

 当社は1919(大正8)年に創業し、会社設立の1948(昭和23)年に、現在の社名となりました。「コロンブス」は、創業当時から靴クリームの商標として使用していたもので、社名よりも商標として長い歴史を持っています。ちなみにこの名称は、黄金に輝くジパングにたどり着くことを生涯の夢としたアメリカ大陸遭遇者のクリストファー・コロンブスをシンボライズしたものです。
 “松戸FACTORY”は1999(平成11)年竣工で、6階建ての建物内で、研究・開発・製造・出荷までを一括して行っています。コロンブスの靴クリームやクリーナーのすべては、ここで生産されるジャパンメイドなんですよ。
 製造の流れは商品によって詳細が異なりますが、簡単に説明すると、“ブレンド→乳化→充填前検査→充填→梱包・出荷”となります。ちなみに靴クリームだけでも、液体、ラミネートチューブ入り、アルミチューブ入り、缶入り、ビン入りと多種多様なアイテムがありますので、機械と手作業を使い分けて、品質と効率の向上を図っています。特にビン入りの商品の場合は、内容量だけでなく見た目にもバラツキが生じないように気を配る必要がありますので、今でも人の手を介して行っています。クリームの乾き具合は、気温や湿度などの変化で毎日微妙に異なるのです。計量してみると同じ容量でも、「お客様がはじめてビンの蓋を開けた時に、クリームが均一に入っていて、いかに美しく見えるか」という点にまで徹底的にこだわると、やはり機械より熟練の技を持った人間の方が優れていますね。
 ところで、靴クリームの主な原料となるワックスですが、一口にワックスと言っても天然由来だけで、動物系、植物系、石油系、鉱物系とさまざまなものがあります。さらに、合成、加工・変性ワックスなども加えると何十種類もあり、原産地は世界各国に点在しています。当社では、世界中から集めたそれらの原料から、使用の目的や素材への作用を考慮し最適なブレンドで商品化しておりますが、そのための研究を行う“松戸LABO”もこのFACTORY内にあります。ここには、十数名の靴クリームのスペシャリストが在籍しており、よりよい商品づくりのために日々研究を重ねています。ファッションのトレンドに合わせて靴の素材やお手入れの方法も変化しますから、今あるものでいいという妥協は許されません。既存の商品にも改良の必要がないかを検討し、お客様の声も活かしながら、よりよい商品づくりを今後も続けて参ります。

靴を長く綺麗に履くためのお手入れ方法

企画部 小場・慎吾さん

 お気に入りの靴は、できるだけ長く綺麗に履きたいものですよね。そのためにお手入れが必要なことは、多くの方がご存知かと思います。けれども実際にお手入れをするとなると、「どんなクリームを選べばいいの?」「どんな手順で磨けばいいの?」といった疑問をお持ちの方や、「そもそもクリーナーとクリームの違いがよくわからない」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方々のために当社では、冊子やホームページを通じて、靴のお手入れ方法を素材別に紹介しています。
 今回は『PLANET vanvan』読者のみなさまに、ビジネス用として一般的なツヤ革(スムースレザー)靴を例に、お手入れの方法を紹介いたしましょう。実際にやってみると意外と簡単で、みるみるうちに輝きが増して楽しくなるはずですから、是非お試しください。

「お手入れ前のアドバイス」

★靴は、一度履いただけでも汚れやホコリ、キズなどが付いてしまうため、買ってすぐの新しいうちにクリームを塗っておくと表面に保護膜ができ、ダメージをある程度抑えることができます。そうすることで、後のお手入れが楽にもなりますよ。
★お手入れの際に是非ご用意いただきたいのが、シューキーパーです。シューキーパーを入れることで、履いた際にできたシワが伸び、お手入れしやすくなります。また、靴を磨く際はある程度力を加えることになりますから、型崩れ防止の役目も果たします。
★クロスは、クリーナー用、クリーム用、仕上げ用でそれぞれ使い分けるようにしましょう。着古した衣類を再利用される際は、Tシャツなどの平織り綿素材がおすすめです。ちなみに同じ綿素材でも、タオル地はクリームが生地の中に入り込んでしまいますので、靴のお手入れには適しません。
★ブラシも、ホコリを落とすクリーニング用と、仕上げ用で使い分けましょう。靴にキズをつけないものをお選びください。
★クリーナーは、「メイク前の汚れ落とし」と「キメを整える下地剤」のような役割を果たします。靴についた汚れや以前塗ったクリームを落としてあげるのが、綺麗な仕上がりのポイントになります。クリーナーを使用するのは、お手入れを3回するうちの1回程度を目安にするとよいでしょう。マイルド、標準、強めといくつかの種類がありますので、シーンに応じて使い分けてくださいね。
★靴クリームには、大きく分けて乳化性(柔軟性に優れ、ツヤと保革効果があります)と油性(光沢を与え、防水効果があります)の2タイプがあります。ツヤ革では、乳化性のクリームを用いるのが一般的です。色は、靴と同じか淡めの色を選びましょう。
★靴の使用頻度にもよりますが、出番の多い靴は1週間に1度のこまめなお手入れが理想。また、2足以上を交互に履くようにすれば、お気に入りの靴が長持ちします。

ツヤ革靴のお手入れ方法

【用意するもの】(写真A〜F=同社参考商品)
★シューキーパー(A)
★クリーニング用ブラシ(B/ジャーマンブラシ2)
★仕上げ用ブラシ(C/ジャーマンブラシ5)
★クリーナー用、クリーム用、仕上げ用のクロス
★クリーナー(D/コロンブス500)
★クリーム(E/ブートブラックシルバーライン シュークリーム)
★防水スプレー(F/アメダス防水スプレー)



靴にシューキーパーを装着し、靴用ブラシでまずは全体のホコリを落とします。靴紐がある場合は、紐をはずしてからブラッシングを。


甲と靴底の境目など細かな部分にブラシをかけま す。ブラシは小さな範囲で細かく動かしましょう。



クリーナーを適量クロスに取り、汚れを落とします。靴に直接クリームをつけるとシミやムラの原因になってしまいますので、必ずクロスに取ってから使用してくださいね。このとき、指にクロスを巻き付けるようにして(イラスト参照)、小さな面積ごとに円を描くようにこすると汚れが落としやすくなります。



部分的な汚れ落としの後は、靴全体にクリーナーを塗りのばしてください。クロスを折りたたみ3本の指をかけるのがポイント(イラスト参照)。クリーナーが1箇所に偏らないように、手を早く動かして靴全体に広げましょう。


クロスを人差し指と中指の2本に巻き付け(イラスト参照)、片足につきコーヒー豆大のクリームを少量とってから、靴に塗布します。力を入れすぎないように指の腹を使って行いましょう。


クリームを全体に馴染ませるためにブラッシングします。塗りむらのないように、均一にすばやくブラシを動かしましょう。



ブラッシングだけでもツヤ出しは可能ですが、クロスで仕上げ磨きをするとさらにツヤが増します。クロスを厚めに巻いた指の背を使い軽くこするだけ(イラスト参照)でOKです。



お手入れの仕上げは、防水スプレーを用いましょう。防水スプレーには、水気によるダメージを防ぐだけでなく、ホコリや汚れを付きにくくする効果もあります。靴から20〜25cmほど離し、表面が軽く濡れる程度に円を描く要領でかけるのがコツ。スプレーは、必ず屋外で使用するようにしてくださいね。

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