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意識調査 Fromプラネット

2016.09.09
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Vol.45  長期旅行に関する意識調査

長期旅行の目的は、観光やグルメよりも配偶者、家族と過ごすため
~定年後の旅行が、“妻への罪ほろぼし”に!?~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第45号として、長期旅行に関する意識調査の結果をご紹介します。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html

5年以内に長期旅行に「行った」人は3人に1人程度だが、70代以上では半数近く

 秋は祝日が多く、旅行にレジャーにふさわしい季節ですね。今回は、長期旅行についてアンケートを実施。行き先や目的、持ち物などについてまとめました。
 まずは、この5年以内(2011年8月~2016年7月)に長期旅行(3泊以上の宿泊を伴う旅行、帰省は除く)に行ったかどうか尋ねました。すると、「行った」が35.7%と、3人に1人程度。一方、「行っていない」が64.3%で、6割以上を占めました。
 年代別に見ると、「行った」と答えた人は、20代から50代までは30%台前半にとどまっています。しかし、60代で42.9%と4割を超え、70代以上では47.0%と、半数近くに上りました。若い人はお金がなく、働きざかりの40代・50代は旅行に出かける時間がなく、定年を過ぎた60代以降になってやっと、自由に旅行に出かける時間や経済的なゆとりができる、というのが今の日本の現実なのかもしれません。


表1

“旅先では未知の体験よりも、“身近な人とゆっくり過ごす”ことを重視

 次に、長期旅行に出かける目的を聞いてみました。1位は「配偶者・パートナーと時間を過ごす」43.8%。2位「家族で時間を過ごす」30.4%、3位「世界遺産・名所巡り」21.5%という結果になりました。
 旅行と言えば、名所やグルメを詰め込んだお得な観光ツアーが主流だったイメージもありますが、今回の調査では、「世界遺産・名所巡り」や「旅行先のグルメを極める」よりも、「配偶者・パートナーと時間を過ごす」「家族で時間を過ごす」が上回る結果となりました。知らない土地での未知の体験や発見、異文化交流こそ旅の醍醐味という気もしますが、実際には、身近な人とゆったり過ごすことを目的に旅行している人のほうが多いようです。それだけ、ふだんの生活が忙しく、家族と過ごせる時間が少ないことの裏返しとも考えられそうです。


表2

定年後の旅行は妻への“罪ほろぼし”!? “配偶者と過ごすため”は60代で最多

 長期旅行の目的を、さらに年代別に見てみました。全体の結果と同じく、「配偶者・パートナーと時間を過ごす」「家族で時間を過ごす」の項目は、50代以下のすべての年代で1位・2位を占めました。
 「配偶者・パートナーと時間を過ごす」は、60代で58.9%と急増し、50代の42.0%を15%以上も引き離しています。定年を迎える60代、それまで仕事中心でなかなか生みだせなかった、配偶者との時間をつくろうとする人が多いと想像できます。60代で、「家族で時間を過ごす」を抑え、「世界遺産・名所巡り」が2位に浮上しているのも、子どもが巣立ち、夫婦単位で行動する人が増える年代であり、世界遺産や名所を巡るだけの時間的・経済的ゆとりが生まれることが理由として考えられます。
 一方、子育て世代と言える40代では、「配偶者・パートナーと時間を過ごす」より、「家族で時間を過ごす」40.0%が上回り、1位となりました。旅行の目的から、各年代の家族事情が見えてきますね。


表3

家族や配偶者と過ごせる場所が人気…国内は「北海道」、海外は「ハワイ」が1位

 今度は、長期旅行の行き先を尋ねました。国内では、1位「北海道」18.4%、2位「関東」15.9%、3位「九州」14.0%。一方、海外では「ハワイ」が10.2%で1位、以下、2位「台湾」8.8%、3位「フランス」「イタリア」(同率)7.3%と続きました。
 国内の「北海道」、海外の「ハワイ」とも、家族やパートナーとの時間を楽しむにはうってつけと考えられます。また、海外で3位の「フランス」「イタリア」は、家族でというより、高齢層が定年後、夫婦で楽しむ旅先として選ばれているのではないでしょうか。長期旅行の目的を聞いた前の調査と一致する傾向と言えそうです。


表4

旅先でも“いつもの洗顔料やシャンプー”を使うのが女性の常識?

 ここからは、長期旅行の持ち物に注目。旅行に何を持っていったか聞いた結果を男女別に比べました。
 男女ともに「歯ブラシ、歯磨き粉」と「雨具」が3位以内にランクイン。しかしそれぞれの数値を見ると、男性では59.0%と51.2%、女性では67.0%と65.0%で、女性の数値が男性を大きく上回りました。このほかほとんどすべての項目で、同様の結果が見られました。また、たとえば「シャンプー、リンス」では、順位は男性のほうが高くて7位、女性は13位ですが、数値は男性で22.1%、女性で42.3%と、女性のほうが20%も高くなっていました。たとえ宿泊施設に備えていることの多いグッズでも、持参する女性が多いことがわかります。とりわけ体に直接触れるような日用品については、“いつも使っていて自分に合ったものでなければダメ”という、女性ならではの感覚がうかがえました。


表5

旅行先で重宝するのは「スリッパ」「ジッパー付きビニール袋」と「しょうゆ」

 旅行に持っていって役に立った、お勧めのものを教えてもらいました。多かったのが、「スリッパ(携帯、使い捨てなど)」です。飛行機や新幹線など、乗り物の中で靴を脱ぐことができて楽だという声が多数。“海外は土足が普通で、ホテルに部屋履きの用意がない”などの回答から、室内でも役に立つとわかりました。
 もう一つ多かったのが「ジッパー付きビニール袋」。海外、国内問わず、“濡らしたくない貴重品を入れたり、小物の仕分けに便利”“食べ残しでも生乾きの洗濯物でも何でも使える”など、防水やにおう物、汁物などの持ち帰りに重宝するとの声が集まりました。一方、「胃腸薬」は、“おいしいものを食べすぎてしまい、外国で薬を買うのは大変なので”など、とりわけ海外旅行に勧める回答が見られました。海外旅行で目立ったのが、調味料やインスタント食品。中でも「しょうゆ」を挙げる人が多く、“食べにくい料理が食べられた(ハワイ)”“サーモンがおいしいが、味が単調で飽きるから(カナダ)”のように、料理の味付けが合わないときなどに欠かせないようです。


表6

““旅先では現地のものを” “やっぱり日本食が恋しい”…それぞれの体験談

長期旅行の持ち物に関するエピソード

【旅先では、現地のものを!】
● ヨーロッパでは現地のハウスワインを飲みます。価格が手頃なだけでなく、気候や環境に合ったものが楽しめ、結局、地域の食事にもいちばん合うので。
● ヨーロッパは黒パンがおいしい。スーパーでハムとチーズを買ってサンドイッチを食べるのが経済的。
● 沖縄の町の工員さんたちが入る町の食堂に入ったら、観光ガイドに載っている食堂で食べたソーキそばとは比べものにならないぐらいおいしかったです。やはり町にある定食屋さんは確かだと思いました。
【やっぱり日本食がいちばん? 海外の味付けが合わない人は必携】
● ニューヨーク、ワシントンを旅したときに、みそ汁の小分けになったパックを持参しました。ホテルで、しみじみと日本を感じながら飲んだものです。
● 夫がタイに行った際、しょうゆを持っていってとても重宝したと言っていました。タイ料理の味にちょっと飽きてきたときに、少しおしょうゆをたらすとまたおいしくなって食べられたそうです。
● 海外でも寿司やご飯はあるが、日本とは別物なので、梅干しやふりかけを持っていくとそれなりに食べられる。
● ハワイにチューブのわさびを持参。現地の魚にとても合い、やっぱりわさびと魚はマッチするんだなと思いました。現地の方にも評判でした。
【現地でのコミュニケーションに重宝】
● アジアに行くときは、安いおもちゃや文房具を持っていく。移動で現地の子どもと一緒になったときに、子どもにあげて、現地の人と話すきっかけにする。
● ツアーで行くときは、現地のドライバーに日本のお菓子をちょっとあげる。柿の種はとても喜ばれる。そのときは必ず現地の言葉で手渡す。コミュニケーションが取れて旅が快適になります!!
● 一人旅で長時間列車や飛行機に乗るとき、暇つぶしに「クロスワードパズル」がおススメです。隣の人に「これわかりますか?」と話すきっかけにもなります。
【長期旅行で、あると便利なアレコレ】
● アジア、タイに行くときは、コーヒーや紅茶など飲み物の茶葉を持参するといい。冷たい無糖のコーヒーは無糖ではなく、日本のコーヒーより甘い。無糖と書いていないものはもっと甘い。
● 液体洗剤や柔軟剤などを少し持っていくと、汚れた服を簡単に洗えるので助かります。特に予備の歯ブラシなどを持っていくと、いろいろ活用できるのでいいですよ。
● 箸やスプーンなどを持っていくと便利。海外ではコンビニでくれたりしないから。

 長期旅行に持っていくものや準備にまつわるエピソードを聞きました。“旅先では現地のものを楽しむ”派、“海外ではやっぱり日本食が恋しくなる”派のそれぞれから、貴重な体験談が寄せられました。海外には、ちょっとしたおもちゃや日本のお菓子を持っていくと、現地でのコミュニケーションに役立つというエピソードも、興味深いですね。未知の土地での発見や出会いと同時に、日本のよさや便利さを再認識する機会にもなるようです。旅での体験や感動は千差万別で、いずれも貴重な経験になるということが伝わってきました。しばらく旅行に行っていないという方も、出かけてみたくなったのではないでしょうか。


■株式会社プラネットとは URL:www.planet-van.co.jp
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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