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プラネッ太くんの社会科見学

時代と共に、新たな市場を開拓するメイド・イン・ジャパンのストロー

 (PLANETvanvan 2011年秋号 掲載記事より)

高品質で口径・長さ・色の多様な飲料用ストローを岡山で製造し、“ものづくり立国・日本”の誇りを継承しているシバセ工業。海外製ストローが台頭しつつある中、国産ストローメーカーとしての事業基盤を守りつつ、新たな事業展開にも積極的に取り組む3代目社長の磯田さんにお話を伺いました。

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今回おじゃましたのは… シバセ工業株式会社 http://www.shibase.co.jp/

発祥の地で製造される高品質なストロー

 我が社がストローの生産を開始したのは1969年です。1926年の創業当初は精米業を営んでおり、その後、精米麦・素麺加工販売業を経て、1975年にストロー製造が本業となりました。日本における飲料用ストロー製造は、明治時代に岡山県南西部の浅口市寄島町で始まったとされています。当時、この一帯は小麦の産地で、ストローの原料となる麦わらを入手しやすかったようです。ちなみに、ストロー(straw)とは英語で麦わらのことで、ストローの名称はこの麦わらに由来しています。

 時代が進むにつれて、ストローの原料は紙、ビニールへと変わり、現在のポリプロピレンへと至っています。ポリプロピレンは、CD・DVDのケースをはじめ、自動車や家電の部品、包装フィルム、食品容器など幅広い用途で利用されており、何度折り曲げても切れにくいという強度が特長で、曲がるストローのジャバラ部にも適しています。

 大量に消費されるストローは、価格が安いため海外製ストローが多く、当社でも信頼できる海外ストローメーカーに製造を委託して輸入販売しています。また、食文化の多様化、在庫の削減、短納期化などお客様のニーズの多様化にお答えするには、国内自社生産も欠かせません。国内自社工場で少量多品種ジャスト生産をすることで、日本のものづくりの伝統を受け継ぎ、さらなる発展と成長を目指してまいります。

発祥の地で製造される高品質なストロー

発想を転換し、様々な用途でストローを活用

 当社の企業理念は、「社員の幸せを追求すると同時に、人類社会の進歩と発展に貢献し、永続的に成長できる企業であること」です。ところが、我が国の飲料用ストロー市場には安価な海外製品が台頭してきており、新たな事業を展開することを考えなければ、永続的な成長は期待できません。
そこで、「ストローを飲料以外の用途で利用できないか?」と考えたところ、可能性が広がりました。今では、ストローならではの薄さや、曲がるストローのジャバラ構造などの特性を活かし、携帯電話、医療機器、家電製品、釣り具、カバー材など様々な分野で活用されています。加熱成形や帯電防止など、お客様からのリクエストに応じた加工ができるのも、ストローメーカーとしての技術があってこそだと自負しております。

 ところで、ストローを使って、いろんなオブジェを作る“ストローアート”はご存じですか? 当社ホームページで作品を紹介しているほか、実際に製作できるキットの販売も行っておりますので、是非一度ご覧ください。
※アートストロー紹介ページ http://www.shibase.co.jp/artstraw/

発想を転換し、様々な用途でストローを活用

事業基盤を守りつつ、新たな分野に挑戦!

 私が3代目に就任したのを機に、電子分野にも事業を拡大しました。実は私、3代目社長に就任する前は、電子回路の開発に携わるエンジニアだったのです。当社には、私の他にも技術畑出身の社員が数名おり、これまでの経験を活かして、ハードディスク・PCや自動車、家電、精密機器など幅広い産業で使われるモーターの検査装置や測定プログラムの開発、電子回路設計や配線設計なども手がけております。

 また、地球環境への取り組みとして、ストロー製造に使う電力の15%を太陽光発電でまかなっています。当社の本社工場がある岡山県浅口市は四季を通じて晴天日数が多く、大気が安定していることから国立天文台岡山天体物理観測所が設置されましたので、太陽光発電にも適しているのです。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「平成20年度 太陽光発電新技術等フィールドテスト事業」にも採択され、NEDOとの共同研究事業を行っています。
その一環として、地域の方々が太陽光発電に関心を持ってくださるようにと、会社前の交差点から見えるように発電量・発電金額の表示盤を設置したところ「わかりやすい!」と好評です。

 企業の成長には、時代に応じた変化・進化が不可欠です。これからもメイド・イン・ジャパンのストロー製造業という事業基盤をしっかりと守りつつ、様々なかたちで新しい分野への挑戦を続けてまいります。

事業基盤を守りつつ、新たな分野に挑戦!

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