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プラネッ太くんの社会科見学

1,000余点が原寸大でズラリ!世界に類を見ない陶板名画美術館

 (PLANETvanvan 2014年夏号(Vol.103) 掲載記事より)

大塚製薬株式会社を中核とする大塚グループの創立75周年を記念して設立された大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は、陶板で再現された西洋名画を展示しており、古代壁画から現代絵画まで、25 ヶ国190余の美術館が所蔵する1,000点以上もの作品を、日本にいながらにしてオリジナルと同じスケールで鑑賞できるのが最大の特長です。同館を巡りながら、文化財保存に対する想いや、来場者が楽しく美術に親しむための工夫についてお話を伺いました。

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今回おじゃましたのは… 株式会社コロンブス
http://www.columbus.co.jp/

二千年以上経っても色あせない、原寸大の迫力と臨場感

 当館は、大塚グループ発祥の地である鳴門の美しい環境に囲まれ、延べ床面積29,412平方メートルという日本最大級の常設展示スペースを有しています。地元への感謝をかたちにしたいとの願いから、大塚グループ75周年記念事業として、1998年3月に開館しました。※
 当館で展示している西洋名画1,000余点は、大型美術陶板の特殊技術を持つグループ企業の大塚オーミ陶業株式会社がオリジナル作品と同じ大きさに再現したものです。美術陶板は、原画に基づいて色の分解を行い、転写紙に印刷、陶板に転写、焼成、レタッチなどの行程を経た後、さらに焼成、検品をしてようやく完成します。オリジナルは退色や素材の劣化を免れない運命にありますが、美術陶板は二千年以上にわたってそのままの色が持続しますから、これからの文化財保存にも貢献できる技術であると誇りを持っております。
 西洋美術を楽しみつつ、より深くご理解いただけるように、当館では三つの展示方法を採用しております。一つめは「環境展示」で、古代遺跡や教会などの壁画を空間ごと再現する方法です。たとえば、入館してすぐの「システィーナ・ホール」では、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の壁画と天井画をご覧いただけます。一歩足を踏み入れると荘厳な雰囲気とスケール感に圧倒され、多くの方々が天井を見上げながら感嘆の声をあげていらっしゃいます。二つめは「系統展示」で、順路通りに進んでいただくと、古代から現代に至る、西洋美術の変遷をご覧いただけるようになっています。三つめは「テーマ展示」で、空間表現、時、生と死、食卓の情景など、人間にとって普遍的かつ根源的なテーマごとに作品を並べており、表現方法の違いが比較できます。

※同館初代館長・大塚正士氏が開館時に寄せたメッセージ“それは、一握りの砂からはじまった。”は下記URLにてご覧いただけます。
http://www.o-museum.or.jp/character/story.html

あの名画も、間近で見られる!

 作品の選定は、著名な美術史家6名によって行われました。地下3階から地上2階まで、どのフロアにも馴染み深い作品が展示されていますので、まるで美術書の中に入り込んだかのような感覚をお楽しみいただけるかと思います。
 地下2階では、修復前と修復後の“最後の晩餐” (レオナルド・ダ・ヴィンチ)が向かい合って展示されている世界で唯一の空間や、あの“モナ・リザ” (レオナルド・ダ・ヴィンチ)に加え、“大睡蓮” (モネ)をモネ本人が望んだ自然光のもとでご覧いただけるよう、屋外で展示しております。ちなみに、オリジナルが門外不出とされている“ゲルニカ” (ピカソ)は、展示開始に先立って、お子さんのクロード・ピカソ氏に陶板を検品いただきました。
 名画のオリジナル作品を鑑賞する際には、ガラスケースや境界線があって作品にあまり近づけませんが、当館では触れるくらいまで接近できます。色だけでなく、筆のタッチ、絵の具の盛り上げ具合まで再現しておりますので、お好きな作品や興味を持たれた作品を、心ゆくまでじっくりとご覧ください。

アートをもっと楽しんでいただくために

 当館では年間を通じて、もっと気軽に、もっと身近にアートを楽しんでいただけるように、さまざまなイベントや鑑賞サポートも行っております。美術ボランティアによる展示解説や音声ガイドの貸し出し、ギャラリートークロボット“アートくん”によるガイド(地下3階にある展示室10ヵ所を1時間ほどでご案内)、「怖い絵ツアー」などに加えて、館内のカフェとレストランでは期間限定のメニューもご用意しておりますので、リピーターの方にもお楽しみいただけます。
 毎年夏休み期間中には、ご家族で名画と触れ合えるプログラムを開催しており、今年は『名画で体験 古代ローマめぐり』を開催します。11年に及ぶ
当館の教育普及活動の経験を活かした内容を、涼しい屋内でお楽しみいただけますので、ぜひお越しください。
 また、今年の10月1日からは、ゴッホが描いた“ヒマワリ”のうち、第二次世界大戦で焼失した通称“芦屋のヒマワリ”を原寸大で再現したものを展示します。「二度と観られない」と言われていた幻の作品を、是非多くの方々にご覧頂きたいと思っております。 詳しくは、同館Webサイトの「イベント・お知らせ」ページをご覧ください。 http://www.o-museum.or.jp/info/

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