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プラネッ太くんの社会科見学

希望を乗せ被災地を巡るビューティーバス

 (PLANETvanvan 2012年冬号 掲載記事より)

日本ロレアルでは、昨年3月11日の東日本大震災直後から全社をあげて長期的な復興支援に取り組んでいます。同年10月には、ビューティーバス(移動式美容室)が被災地に出向き、ヘアカットやヘアカラーなどを行う「美容師のちから」プロジェクトを始動。
それらの活動について、お話を伺いました。

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今回おじゃましたのは… 日本ロレアル株式会社「美容師のちから」プロジェクト http://www.nihon-loreal.co.jp/

美を提供する企業としてできること

 「美容師のちから」≪Hairdressers for Hope / Coiffeurs de l’Espoir≫プロジェクトは、東日本大震災で被災された地域を地元の美容師がビューティーバスで巡回するもので、日本ロレアルが、全日本美容業生活衛生同業組合連合会とともに推進しております。

 ビューティーバスとは、移動式の美容室のことで、被災地でも移動しやすい中型バスにシャンプーブース1台、セット面2台を備えています。2台のセット面では同時に2人の方をヘアカットでき、 最大で1日に約60名のカットとセットが可能です。バスは、日産自動車株式会社に車両を寄贈いただき、バスの内装および設備に関してはタカラベルモント株式会社、ロゴおよびビューティーバスの外装デザインは株式会社マッキャンエリクソンにご協力いただきました。今までに同様の設備を搭載した車輌は前例が無く、実現にあたっては苦労も少なくありませんでしたが、「被災地のためになるなら」という使命感を抱いた方々の力によって、見事なバスができあがりました。

 日本ロレアルでは、震災直後に日本赤十字社を通じて義援金を寄付したほか、宮城県気仙沼市で地元の美容師さんと出張ヘアカットを実施するなど復興のお手伝いに取り組んできました。このプロジェクトの構想はそれらの取り組みがベースになっているとはいえ、多くの関係各社、団体の方々の力がなければ実現しなかったもので、グループ一同心から感謝しております。私自身も、実際にビューティーバスが稼働したときの感激は、今でも忘れません。当社の代表取締役社長 クラウス・ファスベンダーも「美を提供する企業として、地域の方々の日常生活を少しでも支えることができれば嬉しく思います」と語っています。

美を提供する企業としてできること

地元の美容師さんに働く場を!

 この「美容師のちから」プロジェクトは、被災地の方々にヘアサロンのメニューを提供するだけでなく、震災で影響を受けた地元の美容師の方々が美容業に携われる場を提供することも目的の一つです。

 サービスを受ける方の多くが「 いつもと同じ美容師さんに髪の毛をカットしてもらえるのがうれしい」とおっしゃいます。ヘアサロンは、ただ髪の毛をカットしてセットするだけの場ではなく、地域のコミュニティスペースとしての役割も果たしています。馴染みの美容師さんだから打ち明けられることや、同じ困難を分かち合った者同士だから理解し合えることもあります。ビューティーバスが、そういった交流の場になっているのは、とても嬉しいですね。

 ビューティーバスの滞在期間は、1カ所につき4日以上が目安です。対象地域である宮城県と岩手県の美容業生活衛生同業組合にご協力いただき、スケジュールやシフト調整を行って運営しています。バスの稼働に先立ち、設備の操作マニュアルを作成・配布し、説明会を開催したのですが、美容師のみなさんの意欲的な姿勢がとても印象的でした。

 サロンを再開するためには、場所だけでなく、設備、資金などが揃わなければできません。これらが揃っても、被災地ではリフォーム業者を確保するのが難しく、なかなか再開のメドがたたないという美容師さんも多くいらっしゃいます。全ての美容師さんが、震災前のようにサロンで働ける日が来ることを願って、2012年末までの稼働を予定しております。

地元の美容師さんに働く場を!

長期的な取り組み

 2011年11月からは、宮城県石巻市でコミュニティカフェ“HANA 荘” (はなそう)の運営を開始しております。これは、特定非営利活動法人ジェン(JEN)との協力で実現したもので、地域のみなさんがコミュニティを再び築くうえで、「集まる」ことができ、復興の「拠点」ともなる施設を目指しています。ロレアルの本拠地フランスでは、古くからカフェ文化が生活に根付いております。ちなみに、ロレアルグループ各国の社屋にもカフェが設けられていて、社員の交流の場になっているんですよ。同様に、被災地の方々にもお茶を飲みながら情報交換をする習慣があり、地域住民からも“集える場所”に関する要望が多く寄せられていました。そういった地元のニーズとも合致することから、“HANA 荘”が誕生しました。このネーミングには、「皆で話をしよう」「復興に向けて皆で花を咲かせよう」という願いが込められています。

 私たちは今後も、社員によるボランティア活動や各ブランドの売り上げの一部を寄付するなど、被災地の復興に少しでもお役に立てるよう長期的に取り組んでまいります。一日も早い被災地の復興を心から願っております。

※特定非営利活動法人ジェン(http://www.jen-npo.org/)
1994 年、旧ユーゴスラビア地域の難民支援を機に設立。「生きる力、を支えていく。」をモットーに、紛争・災害地で「心のケアと自立」を支援すべく、緊急時から復興までの独自の支援プロジェクトを展開。

長期的な取り組み

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